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第1部 本

健康&エクササイズ

糖尿病から目を守る(平松類)

『糖尿病から目を守る: 視力低下・失明を防ぐ、眼科からのアプローチ』2026/3/31
平松類 (著)


(感想)
 糖尿病網膜症をはじめとする「目」の症状、病気について、知っておくべき知識として、糖尿病への眼科的なアプローチによる予防、治療、セルフケアを行うことで、症状の悪化を抑える方法などを教えてくれる本です。
 糖尿病は、インスリンが不足したり、インスリンの働きが悪くなることにより、糖代謝がうまくコントロールできずに、血液中に糖があふれてしまう病気です(インスリンは、血液中の糖を身体の器官に送り込んだり貯蔵したりするホルモン)。そして糖尿病で血糖値が高くなると、糖尿病網膜症をはじめとするさまざまな目の病気にかかりやすくなるそうです。
 糖尿病の3大合併症としては、「糖尿病神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」があります。「糖尿病網膜症」は失明する恐れがあり、「糖尿病腎症」が悪化すると人工透析が必要になり、「糖尿病神経障害」が重症化すると四肢の切断に至る……こういう事態は、なんとしてでも避けたいですね……。
 高血糖が引き起こす目の病気としては、「白内障(糖尿病患者の66.7%がかかるとされている)」、「糖尿病網膜症(糖尿病患者の37%がかかるとされている)」の他、屈折の変化、緑内障、虹彩ルベオーシス、虹彩毛様体炎、外眼筋麻痺、糖尿病性の視神経症などがあるそうです。
 このうち「糖尿病網膜症」は、糖尿病による高血糖が原因で目の奥の網膜が出血する状態になる病気で、日本人の失明原因3位なのだとか(ちなみに失明原因1位は緑内障)。
 ところで「血管がどんな状態にあるかを知る」ためには、眼科での検査が良いようです。
「(前略)目は全身で唯一透明で、中の血管を直接見ることができる器官です。眼底検査などで目の細い血管の状態を見ることで全身の血管の状態を知ることができます。」
 ……なるほど。
そして「糖尿病網膜症」と診断されても、まだ症状が軽いうちの主な治療は、食事管理や運動を中心とした血糖コントロールなのだとか(症状が進むと、レーザー治療(網膜光凝固術)、硝子体手術などが必要になるようですが)。
 私自身はまだ糖尿病ではありませんが、糖尿病による失明の危険は避けたいので、予防できるものなら、予防したいと思います。
「糖尿病に限らず、どんな病気であっても、コレステロールが高い、血糖値が高い、血圧が高いことは良いことではありません。」
 予防のためには……
・「(前略)血糖値をおさえる生活が重要になります。日々、有酸素運動をしたり、食物繊維をしっかり取るなどして血糖値が緩やかに上がるような食事にする……」
・「よい食生活についてまとめると、最も大切なことは野菜をとることです。野菜を食べている人のほうが緑内障になりにくいです。単にとるだけではなく順番に気をつけましょう。最初に野菜を食べたほうが血糖値の点でも、緑内障や黄斑変性、強度近視などの点でも効果的です。
 加えて、たんぱく質をとったり、食事前に1杯の水を飲んだりなど、ちょっとした気遣いをするとよいでしょう。」
……そして「避けるべきもの」は、「光(紫外線・ブルーライト)」、「ストレス」、「体の病気の悪化」で、「やるべきこと」は、「良い睡眠をとる」、「有酸素運動をする」、「ストレスをためない」、「正しい呼吸法を身に付ける」だそうです……要するに、一般的な「健康的な生活」は糖尿病予防や目の健康にも良いようで、すでに実行中なので安心しました(なお、ここで紹介したのは概要だけで、本文中には、とるべき栄養素などについて、もっと具体的で詳しい説明があります)。
『糖尿病から目を守る: 視力低下・失明を防ぐ、眼科からのアプローチ』……糖尿病による目の病気(主には糖尿病網膜症)は、定期的な診察と患者さんご本人の心がけ・努力で、最悪の事態を免れることができることを教えてくれる本でした。とても参考になるので、みなさんも、ぜひ読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『糖尿病から目を守る』