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第1部 本
絵本づくり
本のつくりかた(井上のきあ)
『本のつくりかた 企画・仕様設計・内容構成・デザイン・編集・校正』2025/9/26
井上のきあ (著)
(感想)
商業誌から同人誌、ZINEをつくる人に必要な基礎知識をまとめた編集便覧で、主な内容は次の通りです。
●INTRODUCTION 16ページの写真集をつくる
STEP 1 まずは、全体の構成とそれぞれのページに掲載する内容を考えてみましょう
STEP 2 写真のトリミングと配置を変更してリズムや変化をつけてみましょう
STEP 3 写真とタイトルを組み合わせて表紙のデザインを考えてみましょう
STEP 4 中綴じ冊子用に面付けして印刷・製本してみましょう
■CHAPTER 1 PLANNING
・本の制作工程と内容の構想
・本の基本的な仕様を決める
・印刷方法や部数を決める
・本文用紙や表紙まわりの仕様を決める
○資料
[おもな製本方法と各部名称]
[用紙のサイズと判型]
[紙の種類と重さ]
■CHAPTER 2 PAGE DESIGN
・本の構成を考えて計画を立てる
・本文のフォーマットを設計する
・本文以外のデザインとフォーマット
○資料
[文字組みやフォントの基本名称]
[行間と本文書体のサンプル]
[文字と印刷]
[ノドアキサンプルと版面設計]
[テーマカラーの選定]
[画像の取り扱いと罫線の種類]
[文章の構成要素と注の種類]
[見出しのバリエーション]
[レイアウトに影響するおもな錯視]
■CHAPTER 3 PROOFREADING
・原稿を整理する
・校正刷で校正する
○資料
[約物・文字一覧]
[校正記号一覧]
[漢字のとじ/ひらき]
■CHAPTER 4 COVER DESIGN
・カバーや表紙をデザインする
・日本図書コードと書籍JANコードの位置
・本を告知・宣伝する
・告知や宣伝画像のデザイン

企画・仕様設計・内容構成・デザイン・編集・校正など、本づくりに必要な作業を総合的に分かりやすく解説してくれます。
「INTRODUCTION 16ページの写真集をつくる」では、12枚の写真を使って16ページの本をつくる手順が解説されていました。
16ページの内訳は、表紙、表紙裏、扉(写真1)、写真2~12、奥付、裏表紙。
中身の配置を決めたり、表紙のデザインを考えたりして、さらに中綴じ冊子用に面付して印刷・製本(ステープラーで綴じる)していきます(切り取って製本体験用に使えるサンプルもあります)。これを一通りやってみると、実際に本を作るときのイメージがぐっと具体的になるのではないでしょうか。
なお1枚の紙でつくる16ページの本の例と、4枚の紙でつくる16ページの本の例が載っていますが、4枚の方が印刷方向の天地逆転がないので、家庭用プリンターでも作りやすいと思います。
そして「CHAPTER 1 PLANNING」は、本の制作工程と内容の構想や、本の基本的な仕様などを決める方法の解説。
紙面のレイアウトを考える前に決めておくこととしては、次のことがあるようです。
1)本の縦横比を決める
2)ページのサイズを決める(A4、B5など)
3)綴じ方向を決める
4)製本方法を決める
5)印刷所か手製本か
6)作業環境を整える
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また本の制作にかかる費用の内訳としては……
1)固定費(原稿料、編集費、編集諸費、DTP費、デザイン費、製本代(刷版の製造費))
2)変動費(印刷代、製本代(製本にかかる費用)、材料費、加工費、発送費)
3)その他の費用(製造間接費(家賃・電気代・通信費・人件費ほか)、広告宣伝費、営業費、保管料、委託販売料)
……などがあり、本の価格を決める方法には……
1)制作費から本の価格を割り出す(制作費÷部数)
2)本の価格から制作費を見積もる(価格×部数)
……という2通りの方法がありますが、はじめのうちは2の方が計画を立てやすいそうです。
また原稿作成などのスケジュールのうち「企画から納品までのスケジュール例」としては……
企画(14日)→原稿執筆(60日)→造本設計(14日)→DTP(30日)→校正(14日)→入稿(7日)→印刷(14日)→納品
(※なお入稿から印刷の部分が、入稿(5日)→色校正入稿(3日)→再入稿(5日)→印刷(14日)になることもあり)
……と例示されていましたが、この後に「商業誌で入稿後に色校正をおこなう場合、入稿から見本の完成まで1カ月ほどかかります。」とも書いてあったので、実際にはもう少し長い日数で見積もった方がいいのかもしれません。
こんな感じで「本のつくり方」の概要を、とても実践的に分かりやすく教えてくれます。
特に「役に立ちそう!」と感じたのが、17種類の「Reference Data」。例えば「CHAPTER 1 PLANNING」では、[おもな製本方法と各部名称]、[用紙のサイズと判型]、[紙の種類と重さ]などがありました。これらも、とても読みやすく整理されているので、「本のこの部分って、なんて言うんだっけ?」と疑問に思ったときに、すぐに確認することができます。「Reference Data(資料)」は、各CHAPTERの巻末についています。
『本のつくりかた 企画・仕様設計・内容構成・デザイン・編集・校正』……同人誌やZINEはもちろん、商業誌の編集者も知っていれば安心できる知識やノウハウを、制作のプロセスに沿って編集者視点で解説してくれる本で、参考書として本当に実践的に役に立つ本だと思います。本をつくりたい方は、ぜひ読んで(眺めて)みてください。お勧めです☆
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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『本のつくりかた』