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第1部 本

健康&エクササイズ

産業医が教える心と体のメンテナンス術(和田悠起子)

『産業医が教える心と体のメンテナンス術 「疲れ知らず」の体に変わる小さな習慣』2026/1/28
和田悠起子 (著)


(感想)
 仕事の忙しさのあまり自分の健康を後回しにしがちなビジネスパーソンに向けて、体力をつけて病気のリスクを減らすために、少しだけ生活を変えるコツを、産業医の和田さんが教えてくれる本です。
「はじめに」によると産業医とは……
「(前略)産業医とは、職場において従業員の健康管理などを効果的に行うために事業所が選任する医師のことです。病院やクリニックの医師のような検査や診断、治療はしません。就業環境や健康維持などについてのアドバイスを行うほか、働ける環境かどうかを判定し、必要に応じて医療施設を紹介します。」
 ……産業医は、診断や治療はしないんですね。でももちろん医師免許は必要で……
「産業医は医師免許に加え、厚生労働省令で定められる要件を備えた者でなければならない。」
 ……またある程度大きな会社には、産業医が必要なようで……
「事業者には、つねに50人以上の労働者が働く事業場に産業医1名を選任することが義務づけられています。(中略)
 また、労働者が50人未満の事業場においても、健康診断の結果に基づいて就業上の措置に関する医師の意見を聞くことが、労働安全衛生法で義務づけられています。
 さらに、時間外労働が80時間を超える長時間労働によって疲労が蓄積している労働者で、かつ本人からの面談の希望があれば、医師によって面談を実施することも事業者に義務づけられるようになりました。」
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 また産業医は「職場巡視」(月1回実施)もしているそうで……
「その目的は、作業方法や作業環境を確認して、病気を発症したりケガしたりする可能性のある危険な場所を見つけて改善すること、必要に応じて労働者の健康を守るための措置を講じることです。」
 ……産業医は、働く人が健康を維持できるように支援してくれる、有難い存在なんですね!
 ちなみに自分の疲労度が知りたい方は、厚生労働省のサイトの「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(2023年改正版)」や、「家族による労働者の疲労蓄積度チェックリスト(2023年改正版)」が参考になるようです。
 そしてメンタルに疾患がある方は、医師の診断やアドバイスに従う他に次のことも……
「(前略)薬だけに頼るのではなく、メンタル疾患の改善には、「睡眠でしっかり休養する」「適度に運動をする」「バランスのとれた食事をする」「飲酒を避ける」なども有効です。」
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 なお「健康管理で最も重要なのは睡眠」だそうで……
「必要な睡眠時間は、現役世代であれば7時間です。若い人なら8~9時間が必要という人もいます。」
「平日の睡眠時間が足りないというと、週末に寝だめをすればいいと考える人が多いのですが、残念ながら睡眠は貯蓄ができないものです。(中略)睡眠が7時間に達しない日があった場合は、必ず3日以内に修正しましょう。」
 ……そして「眠るためにしたいこと」としては……
(朝)朝起きたら太陽の光を浴びる、ついでに軽く体を動かす運動をする
(仕事中)手軽な呼吸法で気分をリセットする、脂質や糖度の高い食品は避ける
(夜)就寝前のカフェインとアルコールは厳禁!、スマートフォンで動画を見るのをやめる
 ……などが推奨されていました。
 また「運動」も健康のために、とても大事なようで……
「運動をすると、代謝が上がってやせやすくなる、ストレスが軽減される、記憶力・集中力が上がる、見た目も内臓も若返るなど、たくさんのメリットがあることが証明されています。これらのメリットによって生活習慣病にかかる確率はぐんと下がり、健康寿命を長くすることができます。」
 ……なかでも「ウォーキング」が推奨されていました。
「(前略)マラソンなど持久力を要する競技のアスリートには赤筋の割合が多いのです。
 ウォーキングは、有酸素運動です。そして、日々のウォーキングで鍛えることができるのが、この赤筋になります。アスリート並みのトレーニングはまったく必要ないのです。
 赤筋を鍛えることで基礎代謝が向上し、体力も向上していきます。」
 ……ウォーキングには、気分転換、ダイエット効果、血糖値・LDLコレステロール値が下がる、疲れにくい・太りにくい身体になる、生活習慣病の予防になるなど、さまざまな効果があるようでした!
 また最近は「健康経営」についても注目されているようで……
「2016年に経済産業省が、優れた健康経営を行っている企業や団体を顕彰する制度として「健康経営有料法人認定制度」を創設し、日本健康会議によって認定された企業には認定マークが付与されています。このマークは自社の製品やホームページ、求人広告などに付けることができます。」
 ……これから就職することを考えている方は、ブラック企業に就職してしまうリスクを下げるためにも、この「健康経営」もチェックしてみてください。
『産業医が教える心と体のメンテナンス術 「疲れ知らず」の体に変わる小さな習慣』……仕事を優先して自分の健康をつい後回しにしてしまいがちなビジネスパーソンに向けて、産業医の和田さんが、体力をつけて病気のリスクを減らすために、少しだけ生活を変えるコツを具体的に教えてくれる本でした。一般的な「健康にいい生活」とほぼ同じだったので、私自身はちょっと安心しましたが……ここで紹介した以外にも、産業医との面談などについても解説がありますので、疲れやすくなったなど、体に不調を感じている方(特にビジネスマンの方)は、ぜひ読んでみてください。何か改善へのヒントがつかめるかもしれません。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『産業医が教える心と体のメンテナンス術』