ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

健康&エクササイズ

認知症を治す!(赤間敏孝)

『認知症を治す!サビない脳のつくり方――最新医療による予防・対策のすべて』2025/11/7
赤間 敏孝 (著), 河野 和彦 (監修), 木ノ本 景子 (監修), 櫻澤 博文 (監修)


(感想)
 認知症は予防・治療できる……最新医療による予防や対策だけでなく、セルフケアの方法も教えてくれる本です。
「はじめに」には、次のように書いてありました。
「認知症のなかで、もっとも罹患率の高い「アルツハイマー型認知症」は、脳の中に「アミロイドベータ」と「タウたんぱく」という物質が蓄積されることによって発症することが知られています。
 アミロイドベータは、運動やバランスの取れた食事、良質な睡眠、ストレス管理などのセルフケアを実践することで、蓄積を防げることもわかっています。
 つまり認知症は、セルフケアで予防できるのです。」
   *
 認知症って予防できたんですか! ちなみに認知症とは……
・「(前略)認知症とは「症状の名前」であって、「病名」ではありません。
 認知症とは、いろいろな病気が原因で脳の「神経細胞」が少しずつ破壊されることで、記憶力や考える力が低下し、ふだんの生活に支障が出てくる状態のことです。」
・「認知症はあるときから突然始まるものではありません。
 20~30年かけて脳の中で起こっている変化によって、やがて発症します。」
・「近年の研究でも明らかになっているように、認知症の発症には、加齢だけでなく、日ごろの生活習慣が大きく関わっています。」
   *
 実は「生活習慣病を予防するための健康生活」が、認知症の予防にもなるようでした。
 まず食事について……
「脳の健康を維持するためには、神経細胞を健康に保つ、血流を良くする、炎症を抑制する必要がありますが、これらは食事によって良くも悪くもなります。」
 ……食事は、脳によい10の食品群や脳に悪い5つの食品群リストの他、一般的に健康に良いと言われている「地中海食」「和食」の他、「ケトン食」、認知症予防に特化した「マインド食」などが紹介されていました。ビタミンも大事なようです。
「脳を健康に保つためには、バランスの取れた栄養がとても重要です。どの栄養素が欠けてもいけませんが、なかでも高齢者が気をつけたいのがビタミンの欠乏と言われています。
 ビタミンは、脳のはたらきや神経細胞の維持に非常に重要な役割を果たしており、高齢者のビタミン不足は認知症の発症・進行を加速させることが科学的に示されています。」
   *
 続いて運動について……
「(前略)「久山町研究」(九州大学)で、定期的な運動習慣がある人は、認知症の発症率が低いことを報告しています。
 また、週3日のウォーキングを6カ月以上続けた高齢者の、海馬(記憶を司る)の体積が増加したという研究報告や、活動的な人はアルツハイマー型認知症と診断されても症状が出にくいことが脳の解剖からわたっています。
 さらに、運動はうつ病予防にも効果があると言われています。」
 ……運動だけでなく、手指を使う手芸や料理、庭仕事も効果がある他、全身の健康につながる「口腔ケア」や「鼻呼吸」も良いようです。
 そして睡眠については……
「睡眠中に、脳はさまざまなメンテナンス活動や、壊れた細胞の修復、記憶の整理といった重要な作業をしています。
 睡眠には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」があり、それぞれに役割があります。」
 ……さらに「ストレスを溜めない」こと、「笑うこと」も良いようです。
要するに「一般的に健康に良い」と言われている生活習慣が、認知症予防にもなるようで、すでに実行中なので安心しました(笑)。
 認知症の治療方法としては、薬物療法などいろいろあるようですが、そのうちの「コウノメソッド」について紹介すると……
「コウノメソッドは、認知症におけるさまざまな行動や心理症状を、「陽性症状」「陰性症状」「中間証」に分類し、それぞれに適した薬剤を、極力少ない副作用となるように処方する、対処療法・薬物療法のマニュアルです。
 コウノメソッドのコンセプトは、次の3点です。
1)患者と介護者の一方しか救えないときは介護者を救う「介護者保護主義」
2)副作用を出さないために医師の指示のもと介護者が薬を加減する「家庭天秤法」
3)良いと思える健康食品を併用する「サプリメントの活用」」
   *
 さらに認知症の最新治療法として「低出力超音波」もあるようでした。
 さて実は日本は、認知症有病率が世界一だそうで……世界有数の長寿命国でもあるので仕方ないのかもしれませんが、それに対応するため『認知症基本法』が施行されたようです。
「認知症の方が尊厳をもって暮らせる「共生社会」の実現を目的とし、2023年に成立したのが『認知症基本法(正式名称:共生社会の実現を推進するための認知症基本法)』です。翌2024年に施行されました。」
 そして治療費用などは……
「ちなみに、認知症の方1人当たりにかかる数字で見ると、治療にかかる費用は、入院した場合で月に約34万円。通院の場合は月約4万円です。
 認知症の介護サービスにかかる費用は、在宅の場合で年間219万円、施設介護の場合で年間約353万円。
 これらの多くは、介護保険や医療保険で賄われますから、国民一人ひとりの負担が増え、認知症とは直接関係のない人々の暮らしも圧迫されていきます。」
   *
 うーん、なんだか心配になりますが、困った時へのアドバイスとして……
「地域包括支援センターは、医療全般や介護に関わる相談など、高齢者の困りごとを支援してくれる相談窓口です。
 医療や介護の専門職が配置されており、地域の高齢者や障害者に向けたさまざまな情報が集まっています。認知症の相談はもちろん、利用できる支援についても説明してくれるので、一度たずねておくと安心です。」
   *
『認知症を治す!サビない脳のつくり方――最新医療による予防・対策のすべて』……認知症に関する基礎知識とともに、その予防法も具体的に教えてくれる本で、とても参考になりました。みなさんも、ぜひ読んでみてください☆
   *   *   *
 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

Amazon商品リンク

興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)


『認知症を治す!』