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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

仕事が10倍ラクになるずるいAI活用術(水野操)

『仕事が10倍ラクになるずるいAI活用術 (青春新書インテリジェンス PI 731)』2025/9/3
水野操 (著)


(感想)
 会議の議事録、資料づくり、メール返信、アイデア出し、市場調査……AIをうまく使えば、これまで何時間もかかっていた仕事が、あっという間に片づきます。今日からマネできる実践的な“AI仕事術”を教えてくれる本です。
 第1章には、次のように書いてありました。
・「2022年末に登場したChatGPTが画期的だったのは、自然な対話を実現する高度な言語処理能力を備えていることだ。そのため、たとえば書籍を執筆するときに頭のなかの考えが非常にぼやけた状態でも、ちょっとしたキーワードやフレーズを投げ込むだけで、それらを組み合わせて実に鮮やかに文章をまとめあげてくれる。」
・「実際、すでに個人のブログ記事執筆に始まり、小説執筆のような創作活動、企業であれば企画書や報告書、プレゼン資料作成のための下調べからドラフトの作成、議事録要約、社内サポートやカスタマーサポートの応答など、ありとあらゆる分野で活躍できる応用性を備えている。」
   *
 例えば、生成AIに指示するプロンプトの例としては……
「〇〇市場の最新のトレンドをしらべたい。□□や△△の他に主要な業界レポート及びその他の信用できる情報ソースから関連する情報を集めてください。
 それから、主要ポイントを要約してください。その上で注目すべき技術革新を3つほど取り上げ、その周辺にいる主要プレイヤーを取りあげてください。そこから、今後の市場予測を述べてください。
 また、そう述べた根拠についても併せて説明してください。」
 ……という感じに指示するだけで、それなりの結果を返してもらえます。
 一方、従来通りのやり方の場合は……
「(前略)ネットで検索エンジンを使用し、関連する業界専門のウェブサイトなどを自分で見にいくだろう。また関連しそうなキーワードを入力してニュースサイトや雑誌記事、あるいはPDFの資料などを表示する。」
 ……という調査だけでも、相当な時間がかかってしまうのです。確かに……。でもなー、こういう調査自体が、自分の調査・分析能力を向上させるためには大事なんじゃないかなー、とちょっと考えてしまいましたが、よく考えると、「情報を探す」という行為自体は、特に「何か学びが得られるもの」ではないんですよね……。生成AIを使えば、作業時間が節約できるだけでなく、AIとチャットを重ねることで、レポートをさらに掘り下げられるし、AIがソースとした情報を元に、自分の勉強もできる。さらに節約した時間を利用して、他の仕事やスキルアップに当てられる……良いことばかりのような……しかも……
「(前略)AIを使えば対話形式でアイデア出しや議論を行って考えを整理したり、新しい発想を導き出したりする“壁打ち”的な使い方ができる。」
 ……うーん、やっぱりレポートの叩き台作りは、まるごと生成AIに任せて、それで生まれた余裕時間を、その叩き台の詳しい精査や分析に費やした方が、精度の良い仕事ができるだけでなく、自らの学びにもつながりそう……というのも、実は現状の生成AIには、まだ注意点があって……
「(前略)AIを活用したあらゆる調査にいえることだが、事実に基づかない情報をもっともらしく出力する「ハルシネーション」が発生することは珍しくない。」
 ……という大問題の「ハルシネーション」対策が必須で、むしろこれがあるから「AIに最後まですべて丸投げ」は出来ず、AIのために「人間の能力が落ちる」ことが起こる心配もない……という状況にあるのです(ただし将来的には、「ハルシネーション」対策が不要になるかもしれませんが……)。
「AIは驚くほど賢く見えるが、その本質は「データに基づくパターン認識と確率的予測」だ。」
 ……これを忘れてはいけませんね。
 さて、指示が具体的で、必要な情報が過不足なく含まれていればいるほど、AIはその能力を最大限に発揮してくれますが、「いい指示」に共通する5つのポイントとしては……
1)役割設定(「あなたはXX(例:経験豊富な経営コンサルタント)です。」)
2)指示・タスク(「XXを作成してください。」「XXを分析してください。」「XXを提案してみてください。」)
3)文脈・背景情報(「以下の情報を基に、」「XXという状況で」)
4)入力データ(処理すべきテキスト、データ、情報などを入れる)
5)出力形式の指定(「箇条書きで、」「表形式で、」「XX字程度で、」「XXのトーンで」)
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 もちろん最初から完璧な指示を出す必要はなく、AIとの会話のキャッチボールを繰り返すことで、求めるものを明確にしていくと良いそうです。
 本書にはAIへの指示の具体例が多数掲載されているので、その中から、自分の仕事で使えそうなものを選んで、必要な場所を修正して使ってみると、生成AIの使い方を簡単にマスターできるのではないでしょうか。
 例えば「作業時間の見積もり支援」の場合は……
「あなたはさまざまな業務の所要時間を把握しているベテラン社員です。
「競合他社のウェブサイトの比較分析レポートを作成する」というタスクについて、完了までに必要だと考えられる主要な作業ステップをリストアップし、各ステップにかかる標準的な作業時間(目安)を見積もってください。最終的に、合計の所要時間(目安)も算出してください。考慮すべき点(例:分析する競合の数、レポートの詳細度)もあれば指摘してください。」
 ……AIは「世間一般の相場」を知っているので、このように指示するだけで、とても参考になる案を提示してくれるそうです。AI、本当に使えるヤツのようですね……。
 実は、AIはプログラミングも得意なようで……
「(前略)2025年3月24日のワシントンポストの報道によると、コンピュータープログラマーの雇用数は過去2年間で27.5%も減ったそうだ。」
 ……作業内容が明確なプログラムを書くだけのプログラマーは、淘汰される危険性があるほど「仕事がラク」になっている現状のようです。人間は、プログラミングではなく、AIにプログラムさせるための「作業を明確化する」設計作業の方へシフトしていかなければならないのでしょう。
『仕事が10倍ラクになるずるいAI活用術』……ChatGPT、Copilot、Geminiなどの最新AIの“頭のいい”使いこなし方を教えてくれる本で、とても参考になりました。これからの「仕事」では、AIの活用が必須になっていくと思います。みなさんも、ぜひ読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『仕事が10倍ラクになるずるいAI活用術』