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第1部 本

描画参考資料

船体解剖図PLUS(プニップクルーズ)

『船体解剖図PLUS』2025/10/8
プニップクルーズ/中村 辰美 (著)


(感想)
 島国・日本で人の移動と物資の輸送を支えてくれる大切な存在の「船」の内部を、表皮を切り開く解剖のように描いて図解してくれる船体解剖図シリーズの第3弾で、客船や貨客船、遊覧船などの乗れる船から、近づくことさえ難しい働く船・調べる船、そして今となっては乗ることがかなわない懐かしの船、そして飛行艇まで、バラエティー豊かな「船」を収録しています。
 第1章は「乗るフネ」、クルーズ客船(MITSUI OCEAN FUJI、飛鳥IIIなど)やクルーズフェリー(PANSTAR NIRACLE)、長距離フェリー(さんふらわー かむい、はまゆう、きたかみ(二代目)など)の他、カーフェリー、貨客船、観光型高速クルーザー、レストランクルーズ客船、レストランクルーズ船、トレーニング帆船が図解で紹介されていました。
 飛鳥IIIなどの大型クルーズ客船にはもちろん憧れますが、実は船酔いしやすいので(涙)、やっぱり乗るなら近距離かなーとも思います。
 ここでまず気になったのは、カーフェリーのアマポーラ宗谷(北海道の稚内と利尻島と礼文島を運行)。
「時にはアザラシやオットセイの泳ぐ姿も見られるというこの航路、日本にいながら異国のような風景が味わえる。北海道に行くことがあればぜひ乗ってみていただきたい。」
 ……またカーフェリーの太古(福岡県の博多港と長崎県の五島列島を運行)も……
「先代同様、小型の探検クルーズ客船をほうふつとさせるスタイリッシュな外観。内装も離島航路のイメージを超えたお洒落なものとなっていて、船ファンの人気が高いのがうなずける。」
 さらに凄いのがレストランクルーズ船のモンブラン(沖縄の宮古島)。なんとクルーズしながら海中展望ができる海中展望船だそうです!
「この船は横揺れ防止装置として非格納式のフィンスタビライザーが付いているが、面白いのは船首船底にアンチピッチングフィンと呼ばれる固定式のフィンも装備されていることだ。
 これは縦揺れ削減効果とともに低速域では若干の水力、そして航行中に発生する船首からの泡の流れを整流化して、航行中の水中窓からの眺めをクリアにする効果があるらしい。この「アクアラウンジ」は、航海中ももちろん開放されているのだが、確かに船首から出る泡で海底が見にくくなることはなかった。
 このように、南の島のバカンスでクルーズを楽しみながら海中の景色も見たいという欲張りな方にはぴったりの船かもしれない。」
 ……これは素敵なリゾートを楽しめそうですね☆
 また驚いたのが、「駿河湾を帆走する体験型の航海プログラム」が出来るというトレーニング帆船のAmi(静岡県の静浦漁港)。
「普段は静浦港から出て、1日かけて駿河湾を帆走する体験型の航海プログラムで、初心者や子供(保護者同伴)でも気軽に参加でき、乗船するとクルーと一緒に帆を張ったり畳んだり、実際に舵を握って操船したりと、実践的な体験を通して帆船の操船技術や海の知識を学べる。」
 ……帆船を「気軽に」操船体験できるなんて……素晴らしいですね☆
 また初めて知ったのが貨客船のあおがしま丸。これは伊豆諸島などで「代理運航」をしているそうです。
「(前略)船も当然のことながら他の交通機関と同様に定期的な検査が必要で、どんな船でも短くても1週間、長ければ1カ月以上のドック入りを余儀なくされる。そうした際の不便さを補うため、他の交通機関の乏しい航路ではそのドック時や故障修理の際の代理運航に使われる船があり、それが予備船なわけだ。」
 ……なるほど。そういう船があるからこそ、年間を通して予定通りの定期運航が出来るんですね……。
 そして第2章の「働くフネ」では、捕鯨砲を備えた捕鯨船の勇新丸と捕鯨母船の関鯨丸に興味津々。捕鯨船で捕獲した鯨を、捕鯨母船で解体、箱詰め、冷凍、保管、市場への出荷を行っているそうです。
 また燃料油供給船のテクノエースは、給油を受ける船に出向いて、船の側面にぴったりと張り付いて補給を行う「海上のガソリンスタンド」で、実は「大きな船舶は横付けして給油できる設備はないに等しい」ので、このような燃料油供給船で補給しているのだとか。
 そしてとても可愛かったのが、構内円形タグボートの梅丸(尾道水道の「浮かぶ空飛ぶ円盤」)。
「正八角形をした船内に入ると、真ん中に360度回転できるジョイスティックレバーが備わった操舵スタンドがぽつんと置かれている。」
 ……尾道水道では、こんなオモチャみたいな円形タグボートが活躍しているんですね!
 さらに第3章は「調べるフネ」。地球深部探査船のちきゅう、深海潜水調査船支援母船、測量船などにも興味津々☆ 地球深部探査船は、日本一深い湾である駿河湾に面した清水港に停泊していて、ひときわ高い建築中のビルのような構造物なので、すぐに見分けがつくそうです。
 また第4章「学ぶフネ」の大型練習船、清水海抜短大構内練習船、練習船や、第5章「懐かしのフネ」の砕氷船、宇高鉄道連絡船、クルーズ客船、北太平洋航路客船などなど……日本では、こんなに色んな種類の船が活躍していたんだなーと感心しました。
 さらに番外編として、航空機でありながら船としての性格も持つ「救難飛行艇」のUS-2も掲載されています。
「(前略)海面に着水でき、巡航速度260ノット(約480km/h)で航続距離4,700km以上のハイスペックを持つこの救難に特化した飛行艇の「US-2」は、日本になくてはならない存在なのだ。」
「「US-2」は現在、山口県の海上自衛隊岩国航空基地第71航空隊に7機が配備されて出番を待ち、これまで前身の「US-1」から数えて1,000人以上の尊い命を救っている。」
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『船体解剖図PLUS』……バラエティー豊かな「船」の中がどうなっているのかの概要を、解剖図とともに紹介してくれる本(フルカラー)でした。船ごとに、表紙の絵のような大きな船の解剖イラストの見開きページ、続いて船の歴史や設備紹介の記事(文章)+船の外観や大きさなどのイラスト図の見開きページという4ページ構成になっています。一部の船については、写真も掲載されていました。
 眺めるだけでも楽しい本なので、乗り物や旅行が好きな方は、ぜひ読んで(眺めて)みてください☆
 なおこの本は「船体解剖図シリーズの第3弾」なので、第1弾の『船体解剖図』、第2弾の『船体解剖図NEO』も以下の商品リンクで紹介しています。
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