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第1部 本

健康&エクササイズ

健康寿命と身体の科学(樋口満)

『健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」 (ブルーバックス B 2291)』2025/3/21
樋口 満 (著)


(感想)
 運動疫学や運動生理・生化学の発展に伴い、精緻なエビデンスが積み上げられてきた「健康科学」。日本人ミドル~シニア層を対象とした調査研究から、長生きにつながる高い運動・食事・生活習慣を教えてくれる本で、主な内容は次の通りです。
第1章 健康寿命はどのように決まるのか――「年を取っても元気な人」を科学する
1-1 「健康寿命」とはなにか?
1-2 健康寿命の正体は「体力」
1-3 ライフスタイルと遺伝リスク
コラム1 スポーツ科学が生んだ「新しいウォーキング」
第2章 老化はなぜ起きるのか、防ぐ方法はあるのか――「老い」のメカニズムと酸化ストレス
2-1 老化はなにによって起きるのか――老化学説
2-2 ライフスタイルと生物学的老化
2-3 老化と酸化ストレスの関係
2-4 酸化ストレスの防御法
第3章 50歳からの望ましい食事法――健康づくり研究で明らかになった「日本食のすごさ」
3-1 日本人の体質に合った栄養・食事
3-2 健康長寿と日本食
第4章 一生続けられる「科学的トレーニング」――メタボとロコモを防ぐ運動法
4-1 健康をキープする「最小限のトレーニング」
4-2 筋トレするとやせる理由
4-3 シニアは「ふくらはぎ」に要注意
4-4 糖尿病予防のカギは「筋肉」にあり
4-5 骨を強くする運動・スポーツ
4-6 最高のトレーニング法“ローイング”
コラム2 運動生化学のパイオニア・ホロツィー博士
第5章 健康寿命を延ばすライフスタイル、縮めるライフスタイル
5-1 心臓病が「月曜の朝」に多い理由
5-2 健康面からみた「飲酒のコツ」
5-3 「動楽」と「食楽」でフレイル予防
コラム3 スポーツ観戦とウェルビーイング
   *
 日本は「超高齢社会」ですが、「第1章 健康寿命はどのように決まるのか」によると、「日本のシニア層は、元気で長生き(寿命だけでなく健康寿命も世界トップクラス)」だそうです☆
「実際のところ、日本人の体力は、20年前にくらべて見違えるほど向上し、特に今は、シニア世代がとても元気です。」
 ……これは「運動習慣のあるシニア」が増加していることも関係しているようですが……とても元気づけられる情報でした。
 とにかく運動不足は体によくないようで、次のようにも書いてあります。
「日本では、身体活動・運動の不足は、喫煙、高血圧に次いで、非感染性疾患による死亡に対する3番目の危険因子であることが示唆されています。」
「運動が不足すると、筋肉細胞内のミトコンドリアの数の減少とともに、その性能が低下していきます。」
 そしてどんな運動が良いかと言うと……
・「シニアには、歩行に代表される有酸素運動に加えて、筋トレやバランス運動を取り入れることが推奨されています。」
・「(前略)性別・年齢階層を問わず、健康を保持していきいきと生活するためには、心肺体力を高める運動(有酸素運動)と、筋量・筋力を高める運動(レジスタンス運動)の両方が必要であることが、アメリカスポーツ医学会(ACSM)の報告でも明らかにされています。」
 ……また信頼できるガイドラインとして厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」があることも紹介されていました。
 また「第3章 50歳からの望ましい食事法」によると、ヘルシー日本食(魚、野菜、きのこ、いも、海藻、大豆製品中心)は、生物学的老化やテロメア長の短縮を遅らせるそうです。
 そして「第4章 一生続けられる「科学的トレーニング」」には、次のようなことが書いてありました。
・「糖質」は無酸素系、有酸素系の両システムで利用可能なエネルギー源である一方、「脂質」は有酸素系でのみ利用可能なエネルギー源
・有酸素運動では、運動強度が低い(ウォーキングなど)ほど脂質が利用され、運動強度が高い(ランニングなど)ほど糖質が利用される
・心肺体力と瞬発力を高めるには、「全力運動20秒+休憩10秒」を8セット繰り返す「タバタ・トレーニング」が効果的
・「イソフラボン摂取」と「ウォーキング」を組み合わせると、骨健康の向上、体脂肪量の低下が見込める
・「ローイング」は、心肺体力と筋力の両方を無理なく高められる、シニアにオススメの運動法  など……。
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『健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」』……ブルーバックスらしい「科学的なデータとともに、健康寿命の伸ばし方を教えてくれる」本で、とても参考になりました。……要するに、すでに私が実行済みの「一般的に健康に良いとされる運動・食事」習慣を続ければ良いようでした(安心しました)。私と同じように、一般的な健康習慣の情報を知っている方にとっては、目新しい情報はあまりないかもしれませんが、最新の科学的データなどを知ることが出来るので、読んで損はないと思います。みなさんも、ぜひ読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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『健康寿命と身体の科学』