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第1部 本
自己啓発・精神力
感情に振り回されないための34の「やめる」(片田智也)
『ズバ抜けて結果を出す人だけが知っている 感情に振り回されないための34の「やめる」 』2022/3/28
片田 智也 (著)
(感想)
不安、イライラ、モヤモヤ、クヨクヨ……ネガティブな感情に振り回されることは、誰にでもあるもの。そんな感情を無理矢理「コントロール」して抑えつけるのではなく、上手に「マネジメント」して準備・対処するための34の「やめる」を教えてくれる本で、主な内容は次の通りです。
第1章 感情とうまくつきあうための「やめる」
第2章 不安に支配されないための「やめる」
第3章 イライラや怒りに囚われないための「やめる」
第4章 迷いを断って行動するための「やめる」
第5章 ブレない自分をつくるための「やめる」
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年齢を重ねるにつれ、いろいろなことへの執着心が薄れてきたせいか、イライラすることも減ってきた私ですが、この本の「はじめに」にあった「感情をきちんと制御できる人とできない人の違いは、何がコントロールできて、何がコントロールできないかの「境界線」が見えるかどうか」だという指摘には、ハッとさせられました。
なるほど……確かにそうですね!
そして「第1章 感情とうまくつきあうための「やめる」」の最初の方法、「01 コントロールできないものを動かそうとするのを、やめる」の次のエピソードに、本当に感心させられました。
「ヤンキースに入団してすぐの頃、不振続きだった松井秀喜選手にこんな質問が投げかけられました。「メディアの反応は気になりますか?」松井選手の答えはこうです。
「気になりません。記者が書くことはコントロールできませんから。」」
……松井選手、流石ですね……私だったら、記者が書くことは確かにコントロールできないけれど、やっぱりすごく気になると思います……でも、一流の人はそうなんだ……うーん、確かに……考えてみれば、気にしてもどうにもならないので、何と書かれているのか読むことすら無駄ですね……。
さて、本書はこんな感じに、感情に振り回されないための34の「やめる」を教えてくれます。どれもとても参考になるものばかりでしたが、個人的にすごく印象に残ったものの一部を紹介すると次のような感じ(本書では、それぞれもっと詳しい解説があります)。
02 「感情コントロール」という発想を、やめる
「そもそも恐怖心や嫌悪感というのは、反射的に危険を避けるための信号。意思のあずかり知らない道理で動いている、それが感情という機能なのです。」
「感情をコントロールしようとムキになった結果、よけいに感情に振り回されてしまう。これぞ、多くの人がハマっている「感情コントロールの罠」です。」
「感情そのものを直接、コントロールするのは不可能。ですが、判断や解釈、発言を選ぶことで、間接的にマネジメントすることは十分可能です。」
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03 ネガティブな感情を恐れるのを、やめる
「ネガティブ感情は、悪いもの、不吉なもの、罪なものではありません。ぱっと見の印象が悪いだけの、本当はあなたをずっと守っている味方なのです。」
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09 「不安で行動できない」を、やめる
「まずは「正しい答えは存在しない」と割り切ってください。その上で「正解ありき」から「修正ありき」へ、考え方を変えることです。」
「不安だから行動できない」のではありません。「行動しないから不安が続く」のです。」
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16 怒りを人にぶつけるのは、絶対にやめる
「「怒りは怒りを呼ぶ」ということを忘れないでください。」
「怒りを感じることがあってよし。ですが、人にぶつけることはやめることです。それは、「信頼を失墜させる恥ずかしい行為」と心に刻んでおきましょう。」
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19 「伝えるべき怒り」を飲み込むのを、やめる
「伝えるべき怒りを飲み込むのはもうやめることです。代わりに、自分の伝え方に集中し、相手が動く可能性を高めてください。結果はさておき、少なくとも「自分にできることはやったのだ」という認識が、心を軽くしてくれるはずです。」
「伝えるべき怒りは飲み込まず、「生の感情」を使ってやんわり伝える」
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21 「やる気を出そう」とするのを、やめる
「やる気も権外、意思でコントロールできるような代物ではないのです。」
「「やる気もち」ではなく、とりあえず手をつけて自分をその気にさせる」
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33 他人の感情に巻き込まれるのを、やめる
「「感情をマネジメントするのは一人ひとりの仕事」です。あなた自身が原則を守っていればこそ、「本人が何とかする」と信じて切り離せるはず。」
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『ズバ抜けて結果を出す人だけが知っている 感情に振り回されないための34の「やめる」』……やってしまいがちな34の思考の悪習慣を、思い切って「やめる」ことを教えてくれる本で、とても参考になりました。嫌なことや辛い気持ち、不安に悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。何かヒントを掴めるかもしれません。
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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『感情に振り回されないための34の「やめる」』