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第１部 本
生活
一生、片づく家になる！（水越美枝子）
『一生、片づく家になる！』2022/11/2
水越 美枝子 (著)
（感想）
「収納は科学であり、片づけも科学」……セオリーを理解して取り組めば、必ず片づく家になることを、建築家の水越さんが、写真の実例とともに具体的に教えてくれる本で、主な内容は次の通りです。
CHAPTER1 今度こそ家が片づく！10の法則
CHAPTER2 物を減らさずに、収納スペースを増やす
CHAPTER3 暮らしが快適になる部屋ごとの収納
CHAPTER4 美しく住まうための収納
「CHAPTER1 今度こそ家が片づく！10の法則」には、「使い方次第で、収納スペースは２倍、３倍になる」などの法則がありました。ちなみにこの法則は、自宅の収納庫の奥の方に……
「この奥に何を入れたか忘れた」という場所があれば、新しいスペースが生まれるチャンス、使っていない場所を処分すれば、収納は２倍にも３倍にもなります。」
……というものです。うーん、これ、ありがちなことですね（苦笑）。
他にも……
「収納は、パズルではありません。サイズの合う場所を探すことよりも、「使う場所の近くに物がある」ことのほうが大切。せっかく指定席をつくっても、動線に合っていなければ意味がないのです。」
……ここには「適所収納」チェックリストという一覧表があり、何をどこに収納すべきかが書いてありました。ちょっと意外だったのが、「帽子や手袋、コート、ハンカチ、ポケットティッシュ、サングラス、マスクやホッカイロなど」は「玄関」に置くとしてあったこと。これらは外出する時に持参するものなので玄関に置くべきだそうです。ただ……東京や大阪などの場合はそれでいいと思いますが、札幌や沖縄など冬や夏が厳冬厳暑の地域の方は、玄関ではなく各部屋に置いた方がいいかもしれません。これらを準備する時間の間ずっと玄関が快適になるように冷暖房するのは、光熱費のムダになりそうな気がします（笑）。でもそれ以外のものは、ほぼ納得できるものでした。
また次のようなアドバイスも……
「目の高さより下の部分は、かがみこまないと見えないので、「引き出し式の収納」にすると便利。」
……これは確かにそうですね！ 外付けの家具もこれを考慮して選ぶと、使いやすいような気がします。
続く「CHAPTER2 物を減らさずに、収納スペースを増やす」では、次のようなアドバイスが参考になりました。
・「限られた面積のなかでも、棚板を増やすことで、収納に活用できる有効面積を増やせるのです。」
・「私のお客様には、入居前に、白いプラスチックの100円カゴを100個くらいお送りして、収納庫の中で使ってもらうようにしています。すべての物をアイテム別に分類して整理するのに便利ですし、量の把握もしやすくなるからです。
白は清潔感がありますし、扉を開けたときに、統一感があってきれいに見えます。」
・「タワー収納を設けるときは、扉を壁の色と同じにして、垂れ壁を設けず、床から天井までのスペースいっぱいにつくれば、壁と同化して存在感を消すことができます。」
・「（前略）廊下は、通路だけに使うのはもったいない場所。壁面を30センチへこませるだけで、大容量のタワー収納がつくれます。」
＊
そして「CHAPTER3 暮らしが快適になる部屋ごとの収納」では……
・「（前略）キッチンには食品を収納するためのパントリーであると便利です。」
・「（前略）玄関にもたっぷりの収納スペースが必要です。実は、玄関の収納を充実させることで、家の中が散らからずにすむのです。靴以外にも、外出する時に必要な物をすべて収納しておければ、動線が短くなり、忘れ物も減らせます。コートをかけておけるスペースがあると、さらに便利になります。」
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最後の「CHAPTER4 美しく住まうための収納」では、収納の見た目をすっきりさせるためには、「収納扉を壁に溶け込ませる」「目に見える線を少なくする」などの工夫をすると良いなどのアドバイスがありました。
『一生、片づく家になる！』……ここで紹介した以外にも、多数のアドバイスがあり、とても勉強になりました。リフォームが必要なようなアドバイスもありましたが、白いプラスチックの100円カゴを使うなど、既存の設備のままでも出来るものもたくさんあります。フルカラー写真の事例つきで紹介されているので、これらの写真を見て、自分の家にどう取り込めるかを考えることが出来るのではないでしょうか。
生活をより美しく快適にしたいと考えている方は、ぜひ読んで（眺めて）みてください。何か良いヒントを見つけられるかもしれません。
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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『一生、片づく家になる！』