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M(マグニチュード)9地震に備えよ(鎌田浩毅)
『M(マグニチュード)9地震に備えよ??南海トラフ・九州・北海道 (PHP新書)』2024/8/9
鎌田 浩毅 (著)
(感想)
今後、東日本大震災と同じマグニチュード9の巨大地震が三つ起こる可能性が予想されています。震源域はそれぞれ、千島海溝と日本海溝、南海トラフ、九州・沖縄沖の琉球海溝。この三つの巨大地震について教えてくれる他、犠牲者最大2万3000人と推測されている首都直下地震や房総半島沖地震、2020年代に桜島や有珠山が噴火する可能性など、警戒すべき大地震についても解説してくれる本で、主な内容は次の通りです。
第一章 東日本大震災は終わっていない
第二章 国家を揺るがす西日本大震災
第三章 日本海と北日本に迫る危機
*
「第一章 東日本大震災は終わっていない」には、次のように書いてありました。
「(前略)東日本大震災が太平洋プレートの上面で別の地域の地震を誘発するという予測がある。具体的には、今回の震源域のすぐ南側に当たる千葉県・房総半島沖での地震が心配されている。」
……東日本の岩盤が東西方向に伸張し、地面が引っ張られたことで陥没する「正断層型」地震が発生していて、今後も時間をおいて突発的に起きる可能性があるそうです。
「東日本大震災後の発生が警戒されている巨大地震としては「アウターライズ地震」と呼ばれるタイプの地震がある。東日本大震災のように2枚のプレートの境界で起きるのとは別のメカニズムで発生する。
アウターライズとは、海から見て海溝の外側(アウター)にある隆起地形(ライズ)を言う。海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む際に、海底がたわんで盛り上がる現象である。」
……「アウターライズ地震」は、海底で地盤が引っ張られることによって亀裂が入ることで生じる正断層型の地震のようです。そして……
「アウターライズ地震は震源域が沿岸から離れているため、津波到達までに時間がかかり、陸上の震度が比較的小さくなる傾向がある。一方、震源が浅い海底にあるため、揺れがさほど大きくない割に大きな津波が襲ってくる。」
……そして次のような気になることも……
「首都圏では関東大震災以来M7クラスの直下型地震が起きていない。関東大震災の発生から百年以上経過したため、これから活動期に入る可能性が指摘されている。」
……今後の巨大地震としては……
「ここで今後の地震予測の要点をまとめておこう。首都圏の周辺で起きる巨大地震を大局的に捉えると以下のようになる。二〇一一年に東北沖で起きた東日本大震災以後、房総沖の地震や三陸沖のアウターライズ地震を警戒する必要がある。
また不安定になった内陸の地盤は、首都圏で関東大震災の再来という形でストレスを解放し、最後に南海トラフ巨大地震が襲ってくるシナリオが見えてくる。もちろんその通りに進行するかどうかはわからないが、都市型の激甚災害に警戒を怠ってはならない。」
……そして過去の大地震の被害としては……
「日本ではこれまで様々な大震災を経験してきたが、被害の内容は地震ごとに大きく異なる。(中略)一九二三年の関東大震災では犠牲者の9割が地震後に起きた火災で亡くなった。また、阪神・淡路大震災では8割が地震直後に起きた建物の倒壊によってなくなり、東日本大震災では92%が巨大津波による溺死だった。」
……首都圏は海のそばでもあるので、火災・建物倒壊・津波のすべてに気をつけなければなりませんね……。
続く「第二章 国家を揺るがす西日本大震災」では、南海トラフ巨大地震について……
「南海トラフ巨大地震は震源域が三つに分かれると述べたが、三者は短い間に活動すると三連動地震となる。この三連動では、それぞれ起きる順番が決まっている。最初に名古屋沖で東南海地震が発生し、次が静岡沖の東海地震で、最後に四国沖で南海地震が起きる。」
……そうなんだ……ここでも、次のような恐ろしいことが……
「(前略)必ず起きる南海トラフ巨大地震について、私が伝えたいのは以下の2項目だけである。すなわち「南海トラフ巨大地震は約十年後に襲ってくる」「その災害規模は東日本大震災より10倍大きい」。」
……うわー。そして今まで気がついていませんでしたが……
「日本には大きな災害を引き起こす活断層が数多くある。日本列島で最も長大な大断層帯は、関東から四国まで長さ1000キロメートル以上に及ぶ断層の集合体「中央構造線」である。」
「中央構造線断層帯は奈良県と大阪府の境にある金剛山地を東の端とし、四国を東西に横断して西は大分県に達する全長444キロメートルの活断層帯である。」
……ええっ? 中央構造線が活断層!
そして「第三章 日本海と北日本に迫る危機」では、能登半島はゆっくり時間をかけて隆起してきたのではなく、三千から四千年に一度、大地震が起きるごとに隆起したものだったと考えられると書いてありました。河岸段丘が3段あるということは、過去に大地震が3回起きたことを意味しているそうです。
最後の「おわりに」には……
「本書では「南海トラフ巨大地震は今から約十年後に起きる」、「被害規模は東日本大震災より一桁大きい」「総人口の半数6800万人が被災する」という予測を大胆に提示した。ここまで読んでくださった読者は、この三項目だけでよいので、皆さんの家族・友人・会社・コミュニティの方々へしかり伝えていただきたい。」
……今後必ず起こると予測されている巨大地震への備えを、しっかり行っていきたいと思います。
『M(マグニチュード)9地震に備えよ 南海トラフ・九州・北海道』……「大地変動の時代」に入った日本列島で生き延びるために。地球科学者の鎌田さんが、列島を襲う巨大地震を具体的に解説・警告してくれる本で、とても参考になりました。みなさんも、ぜひ読んで、今後の巨大地震に備えましょう!
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『M(マグニチュード)9地震に備えよ』