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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

アウトプット思考(内田和成)

『アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術』2023/6/24
内田 和成 (著)


(感想)
「情報収集(インプット)は最小でいい」。大事なのはむしろアウトプットから逆算し、情報収集になるべく時間をかけず、最大の成果を上げるという視点だ……そんな知的生産の技術=「情報収集や整理になるべく時間をかけず、最大のアウトプットを出す方法論」を教えてくれる本です。
 網羅的に情報を収集してからでないと、正しい結果につながらない……そう考えている人は多いと思います。でもこの本は、次の理由から、網羅的情報までは必要ないことを教えてくれました。
・「情報収集が格段にやりやすくなったことで、情報そのものでの差別化が難しくなった。つまり、「インプットだけで差をつけることは難しい」時代になっているのだ。」
・「網羅思考がなぜ問題なのかといえば、限りなく時間がかかるからだ。」
 ……それだけではなく、コロナ禍などを考えてみても……
・「(前略)最新の情報をどんなに集め、分類したところで、予想もつなかいような「まさか!」という出来事が頻発することが、容易に予想できるのだ。」
   *
 私自身も、仕事をする上で、まず「網羅的に情報を収集すること」が大事だと思っていましたが、完璧に情報が出そろうまで意思決定しようとしない人や企業は、ブームがとっくに終わってから意思決定することになってしまう、という指摘にハッとさせられました。
 実は「優れたリーダーは少ない情報で決断できる」そうです。そしてこの能力を鍛えるためには……
「(前略)日々のあらゆる場面において、意識的に「短い時間で決める」経験を積むことだ。」
 ……なるほど。
 また自分に「何が期待されているのか」を理解しておくことも大事なようで……
「(前略)「何を目的として」「どんな立場(ポジション)で」「どんな役割を期待されて」情報を生かそうとしているのかを明確にしたうえで、情報に接する。それにより情報収集のスピードは速くなり、差別化もしやすくなる。」
 また……
「自分の現在の役職はもちろんだが、「どうしたら周りの人と差別化できるか」という期待役割の視点から自分のスタイルを考えることは、あらゆるビジネスパーソンにとって不可欠と言える。」
 ……これも大事なことですね。
 ただし単純に「少ない情報でも判断できる」ようにするのではないようです。「良い情報」と「悪い情報」の両方を並べて判断するようにすることが大事なのだとか。
 特に立場が上がると、「都合の悪い情報」がシャットアウトされやすい危険性があるので、意識的に「悪い情報」も集め、ポジティブな情報とネガティブな情報を並べたうえで、それでも進めるべきだと判断したら進める、というスタンスが重要だそうです。
「正しい判断」のためには、網羅的な情報は不可欠だと思っていましたが、次の指摘には納得せざるを得ませんでした。
・「(前略)そもそも世の中には「役に立つ情報」はあっても、「絶対的に正しい情報などは存在しない」ということだ。」
・「結局、情報を網羅することは不可能であり、限られた情報で、限られた時間にて決断をする必要がある。そのためには「仮説」を立てることが絶対に必要なのだ。」
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『アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術』……「アウトプット思考」や「仮説思考」プロセス(仮説をたてて、それを検証していく)の重要性を教えてくれる本でした。
 この他にも、「ゆるい」情報整理法の「20の引き出し」や、膨大な資料を短時間で読み解くためのアプローチ(仮説、異常値への注目)など、参考になるヒントがたくさんあります。
 みなさんも、ぜひ読んでみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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アウトプット思考