ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
工作(紙以外)
建築ディテール大全(建築知識)
『住宅から店舗、オフィスまで 建築ディテール大全』2023/12/4
建築知識 (編集)
(感想)
物販店舗、飲食店、オフィス、ホテル、集合住宅の設計において、動線や設備、照明など計画のために最低限おさえておきたいお約束を解説してくれる本で、主な内容は次の通りです。(なお「本書は「建築知識」2019年12月号と2021年2月号の内容を再編したもの」だそうです。)
第1部 比較で分かる多用途ディテール
設計の手引き/物販店舗、飲食店、オフィス、ホテル、集合住宅
内装/床仕上げ、壁仕上げ、天井仕上げ、床-壁の取合い、壁-天井の取合い、階段、構造、間接照明、造作家具
水廻り/洗面室、トイレ、浴室
建具・開口部/内部開口部、外部開口部
第2部 学び直し!新しい住宅の基本ディテール
外部/屋根、外壁、外部開口部、外部床(バルコニー)、玄関
内部/床、内部壁、壁-床(幅木)、壁-天井(入隅)、壁-床(出隅)
設備/浴室、照明、設備廻り(空調・給湯)、電気設備
建材資料集成/断熱、木材、見切り材、サッシ
「第1部 比較で分かる多用途ディテール」では、住宅以外の用途の空間を設計するときのノウハウを凝縮して教えてくれます。
各用途、見開きページ2枚で、1つめは店舗などの俯瞰の全体レイアウト、2つめはその空間に置かれるもののサイズなどの資料集(レジ台やテーブルなどのイラストも)になっています。
最初の俯瞰レイアウトには、その空間を計画するときの「お約束10箇条」が書いてあって、例えば「物販店舗の教科書」の場合は……
物販店舗の教科書・お約束10箇条
1)ゾーニングは優先順位をつけて設定する
2)レジ位置で接客効率が変わる(在庫を出し入れする関係からバックヤード近くが便利)
3)ベース照明と演出照明を使い分ける
4)造作家具は目指す空間イメージに合わせて構成する
5)什器は動線計画に合わせて高さを検討する
6)前面道路・共用道路と店舗の床はフラットに納める
7)天井仕上げの選択は慎重に
8)壁面構成の注意(排煙区画、防炎垂壁など)
9)通路幅の基本は1,200mm
10)バックヤードは店舗面積全体の10~20%を確保する
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……のように書いてありました(もちろん本書内にはもっと詳しい解説があります)。
「飲食店」、「オフィス」、「ホテル」、「集合住宅」についても同様で、この1枚目の俯瞰図も、2枚目の資料集も、建築設計に使えることはもちろん、漫画やイラストを描く場合の資料としても、とても役立ちそうに感じました。
続く、「内装」、「水回り」、「建具・開口部」についての具体的な事例や解説も充実しています。
そして「第2部 学び直し!新しい住宅の基本ディテール」には、現役で活躍している設計者が実際に使っている納まりに関する解説など、納まりの設計力を高めるために役立つ知識とテクニックが詰め込まれています。
例えば「外部」「屋根」の3つのポイントには、次のものがあるそうです。
1)屋根断熱には必ず屋根通気を確保する
2)屋根の形状はシンプルが一番
3)高性能かつスマートに
……そしてBASICとしては「金属屋根は耐久性と意匠性を高める」「瓦金属屋根のすっきり納まり」などの9つ、ADVANCEDとしては「内樋で軒先を軽く見せる」などの2つ、APPENDIXとして「樋の素材と施工工法は地域に合わせて考える」などがイラストつきで解説されていました。ちなみに「樋の素材と施工工法は地域に合わせて考える」では、「積雪地では、標準仕様よりも堅固に施工することが必要だ」そうです。とても大事なことですね。
『住宅から店舗、オフィスまで 建築ディテール大全』……用途別の設計の基礎がおさえられるとともに、部位ごとの納まり設計では何に注意して選択をすればよいかについてもイラストで解説してくれる本で、とても参考になりました。具体的なイラストや数値が豊富で、一冊持っていると安心できそうな本です。建築に興味がある方はもちろん、漫画やイラストを描く方も、ぜひ読んで(眺めて)みてください☆
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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『建築ディテール大全』