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第１部　本

健康＆エクササイズ

超休息法（根来秀行）

『ハーバード&ソルボンヌ大学ドクターが教える! 超休息法』2024/5/16
根来秀行 (著)

（感想）
「超休息法」は、体内時計に基づいてサーカディアンリズムを合わせ、自律神経を整えるための休息と、それによって実現できる質の高い睡眠によって完成する、体の生理的メカニズムをフル活用した戦略的な休息法であり、包括的な健康法……自律神経の名医が伝える「休息」の教科書です。
「序章」には、次のように書いてありました。
・「戦略的休息は、体を使った部分に、正しいタイミングで、酸素と栄養素がたっぷり含まれた血液を流すことを目的としています。」
・「覚醒と睡眠のサイクルに加え、ホルモン分泌や、血圧・体温調節などの体内環境の変化も、地球の自転にシンクロするように、ほぼ24時間周期のリズムでコントロールされているのです。」
・「日中は交感神経優位、夜間は副交感神経優位という、基本の時間割で、２つの神経が切り替わるようになっているのが健康な状態です。」
　……ということで、実は、日中は何もしないでいるよりも、体を動かしたほうが、疲労を抜いて心身のコンディションを良好な状態に保つのに効果的なのだとか。
「（前略）ジョギングや筋力トレーニングなどの運動を取り入れ、日中に交感神経を上げながら適度に肉体を疲れさせると、深く、ほどよく長い睡眠がとれるようになります。」

　……そして本文では、科学的な根拠とともに「超休息法」について具体的に解説されていました。その総まとめが「おわりに」にありましたので、まずそれを紹介します（本書内ではもっと詳しい説明があります）。
・「超休息法」の真髄
１）日々の生活の中に適宜正しい休息を織り込みながら、
２）みなさん全員の細胞に備わっている時計遺伝子の織りなすサーカディアンリズムを地球の自転に合わせて、
３）自律神経・ホルモンという２大制御システムを整えつつ、
４）副交感神経が優位な睡眠を７時間とることで、
５）パフォーマンスアップと体のメンテナンスを同時に達成する戦略的な休息法。
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　そして次のようなアドバイスもありました。
・「朝、陽の光を浴びて体内時計がリセットされると、その情報は松果体に伝わり、約15時間後にメラトニン分泌がスタートするようにタイマーがセットされます。」
・「食べ物は体をつくる材料であり、日々の活動のためのエネルギーです。
　栄養バランスのとれた食事を、サーカディアンリズムを意識して規則正しい時間に食べる。それによって自律神経を整え、自身の消化吸収力を高めて、栄養素を血液に乗せて全身の細胞に届ける。
　実はこれが何より大切で、それを実現するのが超休息法です。」
・「（前略）食事は特定のものに偏ることなく、糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが不可欠になります。
　そのうえで、腸内環境維持のために意識してほしいものの１つが、発酵食品です。」
・「（前略）睡眠の質を高めるためには、少なくとも就寝の１時間前にはデジタル機器の使用を避け、腹式呼吸によって副交感神経優位の状態を導くことが効果的であることがわかります。」
・「入浴すると心身がリラックスして、副交感神経が高まります。」
・「（前略）23時から翌朝７時くらいの時間帯に睡眠をしっかりとると、睡眠中にもっとも成長ホルモンの分泌が高くなることがわかっています。」……などなど。
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　また「超休息法」では腹式呼吸を推薦していました。
「呼吸法こそが、無意識化で働く自律神経に意識的に介入できる唯一の方法であり、誰もが時間と場所を選ばずに実践できます。まさに「超休息法」の中核をなすメソッドといえます。」
　状況に合わせて７つの呼吸法が紹介されていましたが、そのうち最初の「基本の方法」は……
根来式呼吸法１）呼吸法の基本「ベース呼吸法」
１）姿勢を楽にして座り、鼻から息を吐く
２）お腹を膨らませながら４秒かけて息を吸う
３）お腹を凹ませながら８秒かけて息を吐く
４）２、３を気分が落ち着くまで繰り返す
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『ハーバード&ソルボンヌ大学ドクターが教える! 超休息法』……休息の取り方について、科学的根拠をもとに具体的にアドバイスしてくれて、とても参考になりました。……もっとも普通の健康法とほぼ同じだったので、すでに知っている内容ばかりでもありましたが……いつも実践している運動・食事・睡眠方法（＋腹式呼吸）が「正しい」ことを再確認できました（笑）。
　疲れ気味とか、疲れが取れないとか悩んでいる方は、ぜひ読んで、やれそうなことから実行してみてください。お勧めです☆
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　なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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