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第1部 本

防犯防災&アウトドア

防犯

民間人のための戦場行動マニュアル((株)S&T OUTCOMES)

『民間人のための戦場行動マニュアル: もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる』2019/6/17
(株)S&T OUTCOMES (著), (一社)危機管理リーダー教育協会 川口 拓 (著)


(感想)
 テロやさまざまな工作による国内治安の悪化、弾道ミサイル、空爆、占領下での行動など、戦争で起こりうるさまざまなリスクに、どう対処すればいいのかについて、自衛隊のサバイバル及び戦闘訓練教官を務めた著者が解説してくれる「戦場サバイバルマニュアル」で、内容は次の通りです。
STAGE 1 開戦前
(開戦で何が起こるのか、開戦前に準備しておくべきこと)
STAGE 2 ゲリラ攻撃とテロリズム
(ゲリラ攻撃とテロ攻撃の標的、ゲリラ・テロ攻撃に遭遇しないために)
STAGE 3 開戦
(弾道ミサイルが飛んできたら、どうするか)
STAGE 4 占領
(敵軍上陸、占領下での暮らし方、降伏する技術)
STAGE 5 戦場を生き抜く技術
(戦場で何が起きるのか、戦場で生活する)

 平和が長く続いている日本で生活していると、戦争に巻き込まれたら、どうすればいいのかなんて考えたこともありませんでしたが、2022年2月に突然、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、戦争って現実に起こりうることなんだということを痛感させられました。
 それで一応、この本を読んではみましたが……すっかりひ弱な都会人になってしまった私が戦争で生き残るのは、大変かもと考えさせられました(涙)。
それでもなんとか自分にも出来そうな行動だけは、とれるようにしておきたいと思っています。
 例えば、「STAGE 1 開戦前」にしておくべきことには、次のようなものがあるそうです。
1)戦時下マップをつくっておく(自宅や会社周辺で、戦争になったら、どこが危険か安全かをあらかじめ調べておく)
2)家族との集合場所を最低でも3カ所決めておく
3)戦時下での逃走・生活のため備蓄品を用意しておく
 (ほぼ防災用備蓄品と同様ですが、逃げる時のために携帯できるものが望ましいようです)
    *
 そして「STAGE 2 ゲリラ攻撃とテロリズム」では、ゲリラ・テロ攻撃に遭遇してしまったら、「RUN」「HIDE」「FIGHT」という基本原則があること、被害に遭わないための最善の対策は、攻撃のターゲットになりそうな場所(人が集まる場所や軍事施設、ライフラインを司る場所)に行かないこと、などが書いてありました。
 また日ごろからベースライン(日常の暮らしの基準となる状態)を意識するように心がけておくと、違和感にすぐ気づけるようになるそうです。
さらに「STAGE 3 開戦」では、弾道ミサイルが飛んできたら、どうするかなどが書いてありました。……弾道ミサイルの直撃をくらったら、まず即死だとは思いますが、弾道ミサイルはとても高価なため、敵もきちんとターゲット(軍事施設やインフラなど)を狙って撃つので、直撃は避けられるかもしれません。
 最近は北朝鮮がやたらと弾道ミサイルをテスト発射していて、Jアラートが頻繁に出されることがありましたが、この本で、その時にやるべき「身を守る行動」を具体的に知ることが出来ました。
 緊急警報が鳴ったら、爆風による破片の飛散や放射能を避けるために、次のようにすべきだそうです。
1)屋外にいる場合:なるべく頑丈な建物の中か地下に避難
2)屋内にいる場合:窓から離れて低い姿勢をとる(時間があれば、まず窓にカーテンをひく)
3)建物がない場所にいる場合:物陰に入り、身を低くするかうつぶせに
   *
 そして「身を守る姿勢」とは、「耳を手でカバーして、窓など危険な方向に足をむけて、うつ伏せになる」ことで、この時、「目はつぶり、口は開けておく」べきだそうです。口を開けるのは、爆発の衝撃波による気圧変化で、鼓膜が破れたり、眼球が飛び出たりするのを防ぐためなのだとか! ぎゃー、怖い!
 また次のような「STOP」という危機管理の行動指標も、とても参考になりました。
 S=STOP(動くのをやめる)
 T=THINK(考える)
 O=OBSERVE(観察する)
 P=PLAN(計画を立てる)
   *
 この他にも、「核攻撃の場合、放射性物質の放射線量は最初の24時間で著しく減少する(安全な場所に避難したら24時間はそこにいる)」など現実的に役に立つ情報が満載でした。
 そして「STAGE 4 占領」でも、「敵が攻めてきたら家族で疎開先へ逃げる」とか、敵兵だけでなく自国内からも身を守るためには「目立たない暮らしをするのが一番」とかの情報が。
 最後の「STAGE 5 戦場を生き抜く技術」でも、「動く車両は飛行機の攻撃目標にされるので、車両で移動してはいけない」とか、「兵士に勇敢な行動ができるのは、ミッションを成功させることだけを目的に行動しているから。民間人もこれを見習って、自分がいまやるべきことだけに集中すると、戦場のストレスから身を守れる」などの、さまざまな情報が満載でした。
『民間人のための戦場行動マニュアル: もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる』。日本が戦場にならないことを祈っていますが、ここに書いてある情報は防災にも役にたちそうなので、みなさんも、ぜひ読んでみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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