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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

頭のいい段取り すぐできるコツ(藤沢晃治)

『頭のいい段取り すぐできるコツ: 今日から、あなたの効率が劇的にアップする! (知的生きかた文庫)』2020/1/22
藤沢 晃治 (著)


(感想)
「段取り上手」になるための発想法から仕事の進め方、文書の段取りなど、具体的で実践的な仕事スピードアップのヒントが満載の本です。
 例えば、次のようなアドバイスが書いてありました。
・明確なゴールを設定して、そこから逆算せよ!
・会議の終了後には、会議のアウトプットとしてのアクションプラン(処理事項、実行責任者、処理期限)を作成する
・段取りで曖昧さを排除することは、まず、仕事のモレとムダな重複を防ぐための最初のステップ
・段取りの基本は、「絶対達成してやろう!」という決意力。この決意があるから小さな確率の事故にも備えるのです。
・1カ月カレンダーで鳥の目を持て! 個人用アクションリストを作れ!
・「文書」では、要約を冒頭で与える。(読み手は最初に大枠を理解したがる)
・ビジネス文書は精読されないことを前提とせよ!
・ビジネス文書では重要項目ほど前に置け!
 ……などなど。
 また個人的にハッとさせられたのは、次の文章。
「他人に振れば並列処理できる仕事を、つい、多忙の中で近視眼になり、直列処理していませんか?」
 うーん、確かに……仕事を自分だけで抱え込むのは効率的ではないのかもしれません。
 また、次の言葉にも、なるほどと思わされました。
「仕事の遅い人がいます。
 しかし、たとえ仕事が遅かったとしても、期限を守る人は困りません。」
 ……仕事は速い方がいいことは確かですが、無理な期限を設定したばかりに守れなくなるのは困りものです。なぜなら、その後のスケジュールが狂ってしまうので、計画を見直すなどの面倒な調整が必要になってしまうからです。
 これに対応するためには、次のことを心がけるとよいのだとか。
・どんな予定にも「安全バッファ」を確保すれば約束が守れる
・期限を軽視する人の存在をあらかじめ織り込み済みにすることが大切
「バッファによって衝撃から守る対象は自分だけではなく、仕事相手でもあるのです。バッファを取らないということは、仕事相手にもリスク負担をさせていることを忘れてはいけません。」
 ……まさしく、その通りですね。
 この他にも、コミュニケーションを効率化するために、「デフォルト・ケースの設定」をしておくと良いなど、「頭のいい段取り」方法を、いろいろと具体的に教えてくれる本でした。
 仕事がいつも遅れ気味で何とかしたい、と悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。何かヒントを見つけられるかもしれません。
 なお私が読んだのは単行本版でしたが、この本には、より新しい文庫本版がありますので、以下の商品リンクでは文庫本版を紹介しています。
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