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第1部 本

健康&エクササイズ

「「調子いい! 」が続く姿勢と呼吸の整え方(藤平信一)

『「調子いい! 」が続く姿勢と呼吸の整え方』2022/3/5
藤平 信一 (著)


(感想)
 合気道の極意で「姿勢」と「呼吸」を整えるだけで、疲れない・イライラしない状態になれることを教えてくれる本です。
「Part1 姿勢で体を整える」では、姿勢の整え方について次のような説明がありました(本書内ではイラストで詳しく解説されています)。
1)体に余分な力を入れずに、つま先立ちをします。つま先立ちでバランスがとれたら、静かにかかとをおろします。
2)手の指先を心地よく振ります(指先についた水滴を下に向けて払うイメージ)
3)胸のあたりの力みがとれない時は、両肩をふわっと上下させます
4)首のあたりの力みがとれない時は、真横に左右を向きます(同じ方向を2回ずつ繰り返す)
5)腰から下の力みがとれない時は、軽くジャンプします(着地を柔らかく)
   *
 また「Part3 呼吸で心を整える」では、呼吸の仕方が次のように説明されていました(本書内ではイラストで詳しく解説されています)。
・息の吐き方:「あ」と音を発する口の形で、「はー」と息を吐きます(体のどこにも力みなく、心地よく息を吐く)
・息の吸い方:吐く息が静まったら口を閉じて、鼻先から静かに吸います
   *
 呼吸は心を整えるのに、とても力を発揮してくれるそうです。
「(前略)感情は「呼吸」とつながっています。呼吸を静めることによって、イライラや動揺を静めることができます。」
「自分の持っている力を最大限に発揮するためには、呼吸を静めて臨むことが不可欠です。
 ただし、緊張してから呼吸を静めようとしても手遅れで、困ったときに突然「呼吸を静めよう」としてもうまくできるものではありません。災害時には日頃の避難訓練が生きるのと同じように、日常で「呼吸を静める」ことを訓練しておくと、いざというときにもできるのです。」
 ……この「呼吸を静める」ためには、「息を吐いて、吐く息が最後に鎮まるのを確認する」だけでよくて、「(不安な)気持ちを切り替える」ときには、「短く鋭い呼吸で息をフッと吐く」といいそうです。
 また「刺激に対してすぐに反応するのではなく、「ひと呼吸」置くことが効果的」とも書いてありましたが、私自身もこれは本当に効果的だと実感しています。何かに対してカッと怒りがこみあげたときには、とりあえず「ひと呼吸」すると、少しは落ち着くことができます。カッとして衝動的に行動すると、結局は後悔することになるので、「ひと呼吸」はとても大事です。
 この他にも、「Part2 毎日が楽になる「体の使い方」」や、「Part4 毎日が軽くなる「心の使い方」」でも、「物を持つ時は小指側を意識して持つ」、「同時に複数のことではなく、一つずつ順番に心をしっかり向ける」など、疲れない体や心の使い方をたくさん知ることができました。
 合気道の極意「姿勢」と「呼吸」のリセットで、疲れ・イライラ・緊張をほどく方法を教えてくれる本です。
「Part1 姿勢で体を整える」方法は、朝に行うと、姿勢が整った状態で一日をスタートできそうですし、「Part3 呼吸で心を整える」方法は、寝る前に行うと、ゆったり気持ちよく眠れそうなので、日常の習慣に取り入れたいと考えています。
 どちらも、ハードな運動ではまったくないので、高齢の方や運動が苦手な方でも日常生活に取り入れやすいと思います。疲れやイライラで悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

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