ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

Creatures of the Desert World(National Geographic)

『洋書:Creatures of the Desert World: A National Geographic Action Book(英語)』1991/1/1
National Geographic Society (著)


(感想)
 砂漠の風景を精緻に描いた素晴らしいしかけ絵本です。ナショナル・ジオグラフィックの本なので、風景や動物のイラストも素晴らしい上に、さまざまな仕掛け技法(それも動くものが多い上に、動き方も見事です!)が駆使されていて、すごく見ごたえがあります。
 全体としては、たった見開き6枚なので、6つの風景しかないのですが、それぞれの風景にさまざまな仕掛けがたくさん詰め込まれているので、存分に楽しめます。砂漠の動物や環境についての文章もかなり勉強になりますが……すべて英語です(英語の勉強になります)。
 イラストの絵も、表紙写真のような細かい描写のものばかりなので、大人が見ても感心するような出来栄えのものばかりです☆
(このナショナル・ジオグラフィック・アクションブック・シリーズは1991年頃のものなので、残念ながら現在では入手困難なのですが、2003年の再版をたまたま入手できたので、ここで紹介させていただきます……とても凄い絵本でした☆)
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・表表紙:ウサギが走る砂漠の風景(イラスト)
・1~2ページ目:朝の砂漠風景。ページを開くと、中央に大きなサボテンが動きながら立ち上がり、その下には二頭の山ライオンの子がとかげで遊んでいます。右上のつまみを引くとサボテンの花の陰を猛禽類が行き交います(糸を使った動く仕掛け)。右下のつまみを引くと、サボテンの幹の穴で、小さいフクロウの目がきょろきょろ動きます。
・3~4ページ目:朝の砂漠風景。ページを開くと、中央下にサボテンが飛び出し、大蛇と大きな鳥(ミチバシリ)が戦っています(動きます)。左のつまみを引くと、アナグマが走り、岩陰から顔をちょっと覗かせたリスにコヨーテが飛びつこうとします(動く仕掛け)。
・5~6ページ目:花咲く春の砂漠風景。ページを開くと中央に岩の上の大きなサボテンが立ち上がります(ミュールジカやキツネなどがあちこちに隠れています)。左下の岩をめくるとトカゲがいます(立体的な仕掛け)。右のつまみを引くと、ヘビが地面の下を這い動きます。
・7~8ページ目:午後の砂漠風景。ページを開くと、全体にサボテンの風景が浮き上がります(下の地面の一部を開くと、中にサソリやネズミがいます)。左のつまみを引くと、ネズミがサボテンの陰を走ります(おもちゃを落とすと巣に隠されちゃうよ)。右のつまみを引くと、亀がをもちあげ、ウサギが身を起こします(動く仕掛け)。石の下をめくると、ムカデがいます(立体的な仕掛け)。
・9~10ページ目:日没の砂漠風景。ページを開くと、中央にサボテンが立ち、下に大岩が浮き上がります。左下のつまみを引くと、岩陰で大グモ(タランチュラ)が昆虫に襲いかかります。左上のつまみを引くと、トカゲが首を動かします。右下のつまみを引くと、岩陰のスカンクが動き、ヤマネコが驚いて動きます。
・11~12ページ目:月夜の砂漠風景。ページを開くと、花咲く大きなサボテンが動いて浮き上がる夜の砂漠風景が広がります(コウモリも飛び上がります)。左のつまみを引くと、子ギツネたちがじゃれあいます(動く仕掛け)。左中のつまみを引くと、フクロウがサボテンの穴のヒナに餌を与えようとします(翼やヒナが動きます)。右下のつまみを引くと、コウモリが翼を動かします。
・裏表紙:花咲くサボテンの上にトカゲがいる砂漠の風景(イラスト)
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 この本は1991年発行の古い本なので入手困難かもしれませんが、一応以下に商品紹介をしておきます(私が入手したのは2003年の再版でしたが、アマゾンの商品リンクは1991年版しかありませんでした)。このシリーズはとても素晴らしい仕掛け絵本が多いので、チャンスがあったら、ぜひ入手してください。

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