ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

クラフトバンドで作る ミニチュアハウス(ゆめひもフレンドシップ)

『クラフトバンドで作る ミニチュアハウス (アサヒオリジナル)』2016/4/30
ゆめひもフレンドシップ (著)


(感想)
 クラフトバンドで作る簡単で可愛い1/12サイズのミニチュアハウスの作品集です。表紙写真のような庭(ガーデニング)や、カフェなどのミニチュアを作ることが出来ます。
 実を言うと、この本を見るまで「クラフトバンド」という材料は知らなかったのですが、牛乳パックなどの再生紙で作られた紙バンドで、細い紙紐12本または13本を束ねてできているそうです。板状になるよう並べて接着してあるので、表紙写真の「柵」のように太いまま使ったり、「バラのアーチ」のように細く割いて使ったり、いろいろな使い方が出来るようです。巻末には、色見本がありましたが、とてもカラフルで綺麗な色がそろっているようでした。単色だけでなく、二色や三色のストライプなど柄のあるクラフトバンドもあります。(巻末にクラフトバンドの問い合わせ先が書いてありました。アマゾンでも買えるようです)。
 冒頭には「必要な材料・用具」の他、クラフトバンドの割き方、貼り合わせ方、重ね方などの基本レッスンがあって、さらに例として、一部の小物の簡単な作り方説明があります。
「小鳥」は、細かく切って粒状にしたクラフトバンドをボンドでまとめて、紙粘土みたいに整形するという方法で作っていました。
「巣箱」は、板状に短くカットしたクラフトバンドを組み合わせて作っています。
 さらに「ゴールドクレスト」は、割いたクラフトバンドを重ねて柱状にした幹を中心に、下にクラフトバンドをまるめて植木鉢にして、幹の植えの方に細い1~6本をぐるぐる巻いて木を作り、その表面に細かく切った粒状のものをボンドでつけるという方法で作っています。
 これらの手法が、これ以降の他の作品でも使われていますので、最初にこの3作品の作り方の概要を見せてくれるという本書の構成は、すごく分かりやすくていいなと感心させられました。
 作ることができるミニチュアハウスは、以下の通りです。
「レンガ調のガーデン」、「グリーンガーデン(表紙写真の作品)」、「カフェ」、「ビーチ」、「学校」、「こども部屋」、「クリスマス」。
 一つのミニチュアハウスが出来上がるのではなく、舞台の背景を作るみたいな感じでいろんなシーンを作るようです。大道具だけでなく小道具も作るので、とても楽しいです☆
 表紙写真でも分かるように、「グリーンガーデン」では、柵やアーチなどの大物、ジョウロや花壇、ベンチなどの小物も作ります。クラフトバンド一本が何本かの紙紐を束ねて作ってあるせいか、柵やカゴにすごく本物っぽい凸凹の陰影がついて、しかも色がすごくお洒落なので、眺めているだけでもテンションが上がっていきます。
 この他、カフェ(カップ&ソーサー、テーブルなど)、学校(勉強机、文房具、楽器、ランドセルなど)、こども部屋(木馬、輪投げなど)……すべて1/12サイズなので、このサイズで作られているフィギュア(人形)と組み合わせて、映画みたいな感じの写真を撮ることも出来そう。
 夏はビーチ(パラソル、サーフボード、サンダルなど)で水着のフィギュア。冬はクリスマス(クリスマスツリー、くつ下、ジンジャークッキーなど)でサンタのコスチュームを着たフィギュアを……と妄想が膨らみます(笑)。
 サイズが1/12サイズに統一されているので、他のシーン用の小物を活用できるのも、すごくいいです。(例えばガーデニングの花をカフェに飾るなど)
 この技法を駆使すれば、オリジナルのミニチュアハウスだって作れそう。
 すごく参考になる、使えるクラフトバンドの本でした。1/12サイズの続編も期待したいです☆
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 なお、この本は入手しにくくなっているせいか価格が高騰していることがあるようです。別の作家の本ですが、同じような本には『紙バンドで楽しくミニチュアハウス』などもあります。

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