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第1部 本

パズル

大人の日本語パズル 語呂&語彙ストレッチ(稲葉直貴)

『大人の日本語パズル 語呂&語彙ストレッチ (新感覚!脳トレBOOK)』2015/1/21
稲葉 直貴 (著)


(感想)
 日本語パズルの脳トレ本で、「新感覚! 脳トレBOOK」シリーズ第3弾です。
 これまでの2冊(『大人の算数パズル 計算ストレッチ』、『大人の算数パズル 図形ストレッチ』)が算数系だったので、算数が得意な人って国語は不得意なんじゃないの? という偏見から、正直あまり期待していなかったのですが(汗)、思いがけないほどバラエティに富んだ「日本語パズル」で、かなり楽しめました☆
 四字熟語が似た字で誤変換された「匹宇熱話」、複数のヒントから同音異義語を連想する「ミクショナリー」など、日本語の語感や語彙力に加え、ひらめきや柔軟な発想も鍛えられる「一石二鳥」以上の新種パズルが収録されています。漢字系のパズルをあまりしてこなかったこともあり、見たこともないパズルだらけでしたが、最初の説明と例題が分かりやすいので、すいすい解くことができました。とは言っても、けっこう頭を使わされた感じがしました。しかも日本語系のパズルは、算数よりも知識を必要とするので、算数系のパズルとは違った場所の脳細胞を使わされたような気がします。
 なかでも楽しめたのが、「匹宇熱話」。「苛憩夭舛」のような妙な文字から、もとの正しい四字熟語を答えるという日本語パズルですが、答えの四字熟語はすぐに思い浮かぶのに、いざ正しい漢字を書こうとすると……あれ、どんな漢字だったっけ? と、忘れかけていることに気づかされ、けっこう焦りました。学生時代、四字熟語は得意だったのに……。ちなみに「苛憩夭舛」の答えは、もちろん「奇想天外」です。このパズルは問題の文字を真剣に見るのではなく、なんとなくぼーっと眺める感じで見ると、直感的に答えが浮かんでくると思います(笑)。
 また面白いけど苦労させられたのが、「しりとり迷路」。しりとりでゴールまで達することが出来るように枠内に文字を埋めていくのですが、どの文字をあてはめればいいのか、意外に悩まされました。
 そして最後は、「どこカナクロス」。英語のクロスワードパズルっぽい「カタカナのパズル」なのですが、ヒントの出し方は「カックロ」っぽいという不思議なパズル。これも、とても面白いパズルだったので、ぜひやってみてください。
「日本語の語感や語彙力に加え、ひらめきや柔軟な発想も鍛えられる「一石二鳥」以上の新種パズル(問題数320問)」でした。楽しい脳トレになるだけでなく、おやじギャグのセンスも磨けそうな気がします。お勧めです☆
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 稲葉さんの他の本、『大人の算数パズル 計算ストレッチ』、『大人の算数パズル 図形ストレッチ』に関する記事もごらんください。
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 稲葉さんは、他にも『ピタンゴ (頭のよくなるゲーム)』、『どうぶつしりとり (頭のよくなるゲーム)』などの本やゲームを出しています。

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