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第1部 本

脳&心理&人工知能

よくわかる人工知能 何ができるのか?社会はどう変わるのか?(松尾豊)

『よくわかる人工知能 何ができるのか?社会はどう変わるのか? (楽しい調べ学習シリーズ) 』2017/12/15
松尾 豊 (監修)


(感想)
 人工知能によって社会や人間の仕事はどう変わるのかとともに、人工知能の進化のプロセスや人工知能の学習方式(ディープラーニング)の仕組みを紹介してくれる本(子供向けの大型学習書)です。
 全体は3部構成になっていて、「パート1:そうだったの!? 人工知能の真実」では、人工知能とはどういうものかについての概説があり、「パート2:こうして発展!人工知能の歴史」では、人工知能がどう発展してきたかが説明され、「パート3:一気に成長!人工知能」では、現在の人工知能の核となっているディープラーニングという技術が解説されます。そして最後に、人工知能が未来の社会をどう変えていくかが予想されています。
 例えば「人工知能の歴史」では、人工知能研究には、第一次人工知能ブーム(1960年代:コンピュータに迷路やパズルを解かせる)、第二次人工知能ブーム(1980年代:コンピュータに専門家の知識をもたせる(エキスパート)システム)、第三次人工知能ブーム(1990年代から: Webの大量データを活用してコンピュータに機械学習させる)があり、現在へと至っていることが説明されます。
 現在は「機械学習」の一種の「ディープラーニング」の活用が盛んですが、これはWebの登場がその背景にあります。Webから簡単にデータを大量に入手できるようになったので、人工知能に学習させやすくなったのです。
 そしてその「機械学習」は、人間の学習の仕方を参考にしています。
「生き物の学習の基本は「分ける」ことです。食卓を例に考えると、あるものを見たとき、わたしたちはそれが食べられるか、食べられないかを分けて考えています。つまり「イエス(はい)」か「ノー(いいえ)」かを、判断しているのです。この人間の学習をもとにした、コンピュータが大量のデータを処理するときに「分け方」を習得するしくみを「機械学習」といいます。その習得した「分け方」をもとに、コンピュータは別のデータを分けられるようになるのです。」
 こんな感じで、人工知能について「ざっくりと」説明してくれるのです。
 子供向けのかなり大型の本(3000円+税)ですが、子供向けなので説明が分かりやすくイラストも豊富なので、お子さんが人工知能について学ぶためだけでなく、大人の方にも参考になると思います。人工知能について勉強したけど挫折してしまった方にとっては、再学習のための端緒となると思いますし、社長に分かりやすく説明するためのイラストや文章に悩んでいる方は、これを参考に説明資料を作ると良いのではないでしょうか。
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 松尾さんの他の本、『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』、『Newton大図鑑シリーズ AI大図鑑』に関する記事もごらんください。
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 楽しい調べ学習シリーズからは、他にも『水はどこから来るのか?』、『ごみはどこへ行くのか? 収集・処理から資源化・リサイクルまで』、『学校にある道具使い方事典 はさみ・電流計からライン引きまで』、『統計と地図の見方・使い方 データから現象や課題と解決策をさぐろう』、『ディベートをやろう! 論理的に考える力が身につく』などの本が出ています。
 なお社会や脳科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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