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第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚技法

大人のだまし絵倶楽部 永久保存版(椎名健)

『大人のだまし絵倶楽部 永久保存版』2016/7/15
椎名健 (著)


(感想)
 古典的な芸術作品から、だまし絵の巨匠・エッシャー、幕末の人気浮世絵師・歌川国芳、現代の作品まで、幅広い錯視画像を収録した「だまし絵」の図鑑(ムック)です。
 まず登場するのが古典作品の「アンチンボルドの世界」と「江戸の戯画 寄せ絵」。歌川国芳が裸の人間をぎっしり詰め込んで描いた『としよりのような若い人だ』みたいな人間の表情を描いた絵って、すごく独創的だと思っていましたが、アンチンボルドはその300年も前に、「果物ぎっしり人間」なんかを描いていたんですね。
 次に登場するのは、「本物そっくり トロンプ・ルイユ」。ビルの外壁や内壁に描かれた「騙し絵」です。外国旅行に行ったとき、街角にこういうのを見かけると、驚くと同時に、なんか楽しくなってしまったのを思い出しました。
 そしてエッシャーの「不可能な世界」や、マグリッドの「騙し絵」などの不思議な芸術作品、有名な錯視画「どっちに見える?(若い女性と老婆のダブル・イメージ)」など、「錯視絵」の超有名な作品が、カラーでどんどん紹介されてきます。
 さらに「逆さ絵」とか、「影のトリック」、目が回りそうになる「現代の錯視アート」とか、どれも素晴らしい作品ばかり☆
 錯視錯覚の芸術作品のいろいろなジャンルのものが、フルカラーで網羅的に紹介されているので、錯視の総合的な図鑑としても活用できると思います。ぜひ眺めてみてください☆
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 別の作家の本ですが、『だまし絵 心理の迷宮を楽しむ本: 不思議すぎる実験室へようこそ!』、『図説 だまし絵: もうひとつの美術史』など、錯視錯覚関連の本は多数あります。

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