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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?(井上裕之)

『なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?―最高のパフォーマンスを発揮する「超・集中状態」』2017/11/18
井上裕之 (著)


(感想)
「歯科医師」と「作家」のマルチタスクを日常的に続けている井上さんが、圧倒的結果を残し続けるための「超・集中状態」を実現する究極メソッドを教えてくれる本です。
 非常に合理的かつ効率的な仕事を心がけている方らしく、「超・集中状態」になるための32の心得が、本書の冒頭で一覧表示されています。以下に、その一部を紹介します。
1)「2つのかけ離れた肩書き」を持つことで、集中力は強くなります
2)「№1」だけを目指すと、最高の結果だけが見えるようになります
3)遠慮を捨てて、仕事をおもいっきり楽しみましょう
4)あなたがうまくいかない原因の9割は、準備不足です
5)「この仕事を最短で終わらせるには?」と、常に考えましょう
6)周囲の人とのつき合いをルール化して、やりたいことに没頭できる環境をつくりましょう
7)「フロー」と「ゾーン」というものを知りましょう
8)「完璧な仕事をする」という強い思いが、「超・集中状態」を生み出します
9)得たい結果のためならどんなことでもするという覚悟が、集中へのトリガーになります
10)「上司に文句を言わせない仕事をする」と考えると、自発的に集中できます
   *
 などなど、全部で32個の心得について解説してもらえます。32個もありますが、一部内容が重複している感じがするので、実際にはもう少し減らせるような気がしました(汗)。
 全体の内容については、「Epilogue」に簡潔なまとめがあったので、以下に紹介します。
「表面的には、得たい結果にフォーカスし、完璧な準備を整えれば、自然と集中力が高まり、圧倒的な結果を生み出すという仕組みですが、そこには裏の仕組も同時に働いていることも示しました。潜在意識がよい状態に保たれると、結果にフォーカスした途端、それを実現しようとパワーを送ってくれるという仕組みです。そういうなかで「超・集中状態」が生まれます。」
「超・集中状態」に入るために、「3分間だけ集中法」などの具体的な方法の解説もありましたが、全体としては「準備の大切さ」「日頃の心構え」を教えてくれる本だったと思います。特に目新しい方法はありませんでしたが、それだけに実際に役に立つものばかりのようにも感じました(私自身もすでに実行中で効果があると思っている方法が多かったと思います)。
 厳しいけど確かに効果的かも、と思わされたのは、「29)飲み会もゴルフも行ってはいけません」という心得で、その真意は、「自分にとって成果を出すために不要だと思うつき合いはせず、必要なルーティンを崩さないことを一番に考えたライフスタイルを貫いている」ことのようです。飲み会やゴルフが好きな方にとっては、すごく厳しい心得のようにも見えますが、飲み会やゴルフが、ストレス解消・情報収集・体力増強・切磋琢磨・人間関係円滑化など「自分にとって成果を出すために必要」だと考えている人は、この心得を「自分にとって不要だと感じる別の行動」に書き換えてしまっても構わないと思います。とにかく「集中できる環境をつくるには、自分でコントロールできないものには一切かかわらないと決めること」だそうです。……なるほど。
 そして、「超・集中状態」を習慣化するためには、心の底から「自分がやりたくて、やっている」と思うように自分を誘導していくことが大事なようです。
「いつも時間が足りない」「集中力が持続できない」と感じている方は、ぜひ読んでみてください。改善のためのヒントを見いだせると思います。
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 井上さんの他の本、『「学び」を「お金」に変える技術』、『1%の人だけが実行している45の習慣』に関する記事もごらんください。
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 井上さんは、他にも『頭の回転が3倍速になる! 「超速脳」養成CDブック (1日5分聴くだけ! 特殊音源CD 付き)』、『最高の引き寄せ 豊かさへの扉をひらく潜在意識7つの法則』などの本を出しています。

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