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第1部 本

地質・地理・気象・地球環境

オーロラ・ウォッチングガイド(赤祖父俊一)

『オーロラ・ウォッチングガイド: 一生に一度は見たい絶景の楽しみ方 』2018/1/23
赤祖父 俊一 (監修)


(感想)
 オーロラの見方、楽しみ方、写真撮影、観測地情報など、オーロラを見に行く上で知っておきたい情報をぎっしり盛り込んだ「オーロラ・ウォッチングガイド」です。
 オーロラはすごく美しいとは思うのですが、そうとう北の方の極寒の地で眺めることになるので、実際に見るのはかなり厳しいとも思います(汗)が、それでも一生に一度ぐらいは見てみたいものです。この本は、オーロラについて総合的に解説しているだけでなく、美しいオーロラ写真も満載なので、実際にオーロラ観光をするつもりの人にはもちろん、将来してみたいという方にとっても、とても参考になるガイドブックだと思います。
 表紙の写真も美しいのですが、最初のグラビア数ページのオーロラもとても素晴らしい。滝や氷河の上を鮮やかに彩るオーロラ、星空に降り注ぐ光のカーテン……ため息がでるほど美しい写真ばかりで、これを撮影するために、どれほどの日々が必要で、どれだけの苦労があったのでしょうか……。暖かい部屋で、これらの写真を眺めるだけでも、この本を買う価値は十分あります(笑)。
 内容(目次)は次の通りです。
第1章 オーロラって何?
第2章 オーロラを見に行こう
第3章 オーロラを撮りに行こう
第4章 オーロラ鑑賞地ガイド
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「オーロラは、簡単にいえば、太陽から飛んできた電気を帯びた粒子(プラズマ)が地上の上層大気と衝突したときに引き起こされる放電現象です。」
「オーロラの色は、大きく分けると青、緑、赤からなります。カーテン状に見えるオーロラの最上部は赤、カーテンのすそ部分はピンク、その間は緑白色です。このようにオーロラの場所(高さ)で色が違うのは、高度によって大気中の原子・分子の種類とその密度が異なることに加え、酸素の発光の仕方が異なるためです。」
 などのオーロラの基本情報を紹介してくれる「第1章 オーロラって何?」に続いて、「第2章 オーロラを見に行こう」では、実際にオーロラを見る時の服装(完全防寒スタイル。-20℃~-30℃の極低温下では、金属類を直接肌に接触させないのが鉄則)や、宇宙天気とオーロラ予報の関係(オーロラの期待度が高くなるのは、太陽風500以上、磁場強度5以上、南向きの時)などを、イラストや写真でとても具体的に解説してもらえます。ちなみに「宇宙天気」というのは、宇宙の風・太陽風の吹き出し具合によって変わる宇宙の環境の変化で、最新の情報をインターネットで見ることが出来るそうです。
 そして「第3章 オーロラを撮りに行こう」では、撮影の方法についての具体的な解説があり、実際にオーロラ撮影をする時に、すごく役に立つと思います。参考までに「オーロラ撮影のカメラに求められるもの」は、次の通りだそうです。
・手袋をはめた状態で操作性がいい
・センサーサイズが大きく、ISO感度が高く(3200以上)設定できるもの
・10~15秒以上の長い露出が可能。またはB(バルブ)機能付
・カメラレンズは24㎜以上の広角で、F2.8より明るいもの

 最後の「第4章 オーロラ鑑賞地ガイド」は、お勧めの鑑賞地案内で、アラスカのフェアバンクスや、カナダのイエローナイフ、フィンランドのロヴァニエミ、アイスランドのレイキャヴィークなどの情報が網羅的に掲載されているので、旅行計画を立てる前の予備調査に使えると思います。
 さて、実際にオーロラを見に行くことになったとしても、オーロラが出るかどうかは、今でも確実には分からないようです(予報はかなり出来るようになりつつあるようですが……)。それでも晴れてさえいれば、少なくとも星空観賞は出来るので、「オーロラが出るのを待ちながら星空観賞」をするつもりで行くのがいいかもしれません。曇りや雨の時には残念ながらオーロラも星空も見られないかもしれませんが、そんな時でも少なくとも日本では出来ないほどの「極寒の地」体験は出来ます……。
 私自身は、とうぶんオーロラを見に行くことは出来そうにありませんが、そんな人でも「インターネットでオーロラを楽しむ」ことが出来るそうで、本書の中でサイトが紹介されていました。参考までに、そのサイト名を以下に紹介させていただきます。大画面でこれを見れば、暖かい自分の部屋の中でぬくぬくしながら、オーロラ気分にひたれるかも……むしろ、その方が楽しいかも?(笑)。
1)宇宙天気ニュース(http://swnews.jp)
2)Live! オーロラ(http://aulive.net/)
3)AuroraMAX(http://www.asc-csa.gc.ca/eng/astronomy/auroramax/hd-480.asp)
4)昭和基地全天カメラ(国立極地研究所)(http://polaris.nipr.ac.jp/~acaurora/aurora/Syowa)
5)Realtime Aurora Photo Gallery(http://spaceweathergallery.com/aurora_gallery.html)
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 とても美しいオーロラ写真と役に立つオーロラ鑑賞情報が満載の素晴らしい『オーロラ・ウォッチングガイド』です。オーロラが好きな方は、ぜひ読んでみて下さい☆
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 赤祖父さんは、他にも『オーロラの話をしましょう: 世界的権威が語る オーロラ研究の黎明期から最新研究まで』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『オーロラ! (岩波科学ライブラリー)』、『ビッグショット・オーロラ』、『極北の絶景 パノラマ・オーロラ(DVD付き)』など、オーロラ関連の本は多数あります。また、『FEEL THE NATURE-aurora- フィール・ザ・ネイチャー-オーロラ-』、『Seventh Heaven ALASKA セブンス ヘブン アラスカ 絶景 オーロラ』は、オーロラのBlu-rayです。
 なお社会や脳科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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