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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

日経キーワード 2017-2018(日経HR編集部)

『日経キーワード 2017-2018』2016/12/5
日経HR編集部 (著, 編集)


(感想)
 社会常識に強くなることが出来る本です。
「経済、産業、世界の今と未来」を16のテーマに分類。約550キーワードを厳選し、1キーワードあたり400~500字程度で分かりやすく解説してあるので、これ一冊読むだけで、ビジネスや社会の動きの概要が分かります。
 例えば『日経キーワード 2017-2018』では、冒頭で「2016年10大ニュース」として、「リオデジャネイロ五輪」「EU離脱ブレグジット」「18歳選挙権スタート」「熊本地震」など10項目が各1ページずつ、写真や図表つきで解説してあります。
 続いて本編として、16のテーマごとに、短い「現状解説」「将来予測」があり、続いて「重要キーワード」が簡単に解説されていきます(途中に数個のコラム記事あり)。
 テーマは次の16。「1 日本経済」「2 世界経済」「3 国内政治」「4 国際情勢」「5 金融」「6 産業・流通」「7 経営・雇用・労働」「8 国土・都市・人口」「9 資源・環境」「10 観光・交通」「11 教育」「12 インターネット・デジタル」「13 次世代技術」「14 医療・福祉」「16 文化・スポーツ」。これらが、事典のように内容を凝縮してまとめられているので、「最新社会情勢事典」として活用できると思います(巻末に「索引」もあります)。
 たとえば個人的に興味がある「13 次世代技術」では、重要キーワードとして「3Dプリンター」、「重力波」、「セルロースナノファイバー」、「バイオメティクス(生物模倣)」、「ロボット産業」「スマートカー」などがあり、コラムで「AI(人工知能)とディープラーニング(深層学習)」、「宇宙ホテル」、「ヒトゲノム計画」などが解説されています(他にも多数)。
 さらに巻末には、「基礎用語ミニ辞典」、「雇用労働系統計」、「日経MJヒット商品番付」などの資料編も充実していて、これが一冊机の上にあると、社会問題や新技術などを確認したくなった時に、すぐに調べることが安心です(笑)。
 そしてなんと言っても素晴らしいのは、こんなに内容が充実しているのに、単行本一冊にぎゅっと凝縮してまとめられていること! 普通の事典や辞書みたいに「大きく」「厚く」「字が細かく」なると、通勤時間に読もうなどとはとても思えませんが、これなら通勤時間でも読めそう。内容が盛りだくさんなので、一気に読むのは大変ですが、1テーマずつ読んでいって……一冊読み終わる頃には、すごく「社会情勢通」になっているのではないかと思います。受験生や新入社員の方にはもちろん、社会情勢に興味はあるけど詳しいことはよく分かっていない……と感じている方にもお勧めします。
 なおこの本は、毎年最新版が出版されるようなので、購入時にはそれが最新版かどうかをご確認ください。(ここで紹介しているのは、2017-2018年版です。)
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 日経HR編集部は、他にも『1週間でマスター 時事&一般常識の完璧対策 2018年度版』、『業界・企業研究にも使える 図解でわかる 時事重要テーマ100 2018年度版』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『朝日キーワード2018』、『朝日キーワード就職2018 最新時事用語&一般常識』、『現代用語の基礎知識2017』、『現代用語の基礎知識・学習版2018 (別冊・現代用語の基礎知識)』、『今がわかる時代がわかる世界地図 2017年版 巻頭特集:地政学で読み解く最新世界情勢』、『今がわかる時代がわかる日本地図 2017年版 巻頭特集:2020年からのニッポン 活断層と地震』など、最新の社会情勢を知る上で参考になる本は多数あります。
 なお社会や脳科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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