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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業(狩野みき)

『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』2013/6/22
狩野 みき (著)


(感想)
 日本人が苦手とする「自分の意見を言う」力のつけ方を教えてくれる本です☆
「自分の意見を言わない=謙虚な人」と肯定的にとらえられることが多かったせいか、日本人には進んで意見を言ってくれる人が少ないような気がしますが、会議などでは誰も発言しないと議論が進みません。現在は、日本の会社でも、「意見を言う」ことが求められてきています。
 でも「意見を言う」ためには、「自分の頭で考える」力が必要で、この本は、自分の意見を作るために「考える手順」を次の5段階に分けて、とても分かりやすく、実践的に、力のつけ方を教えてくれます。
Step1 理解を深める
Step2 視点を広げる
Step3 未来から来た、より現実的なアクションを考える
Step4 「意見」ができる
Step5 批評・反論を自分のものにして意見を磨きあげる
 また、狩野さんが欧米人から学んだ経験から試行錯誤でまとめてくれたという「意見を交換する」14か条のルール(例えば「ルール1 この世に絶対的な正しい意見などない、と心得る」など)も、とても参考になりました☆
 特に「ルール13 知ったかぶりをしない」は、意見を求められると、ついサービス精神から何かを言ってしまう傾向のある私にとっては耳が痛いことでしたが(汗)、心に刻まねばと決意させられました。知らないことは「知らない」とはっきり言うべきですよね……。また「ルール14 反対するなら代替案を」も、とても大事なことだと思います。
 しかも、この14か条のルールだけでなく、さらに、おまけとして(?)、議論をうまく進めるために必要な「冷静力」のつけ方(エクササイズ)まで教えてくれます。
 この本は「自分で考えること」「意見を言うこと」の方法を、とても分かりやすく、段階を踏んで実践的に教えてくれます。新社会人になる方には、特にお勧めしたいと思います。
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 狩野さんの他の本、『自分の考えを「伝える力」の授業』に関する記事もごらんください。
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 狩野さんは、他にも『超一流の「自信思考」 ~世界のエリートにも負けない自分のつくり方~』、『「自分で考える力」が育つ 親子の対話術』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』、『考える力をつける3つの道具』、『考える力を育てる 子どもの「なぜ」の答え方』など、考える力を向上させるために参考になる本は多数あります。

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