ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

パズル

史上最強の論理パズル、論理パズル「出しっこ問題」傑作選(小野田 博一)

『史上最強の論理パズル―ポイントを見抜く力を養う60問 (ブルーバックス)』2003/11/19
小野田 博一 (著)

(感想)
 史上最強レベルの論理的思考能力が身につく(かもしれない)パズルの本です。論理パズルを解きなれてくると、複雑な問題が単純に見えてくるのだそうです(笑)。
 正直に言うと、「嘘つき」が大勢出て来て、頭を混乱させてくれる、このような論理パズルは好きではありません。ましてこれは「史上最強」なのですから……(汗)。
 とは言っても、この「嘘つき」は「嘘しか言わない」のが多いので、本性は単純で、もしかしたらむしろ誠実なのかもしれません。一番やっかいなのは、「嘘なのか本当なのか分からない」奴で、この本の問題には、こういうのも出てくるのです(汗)。
 参考までに、短い問題を1問だけここで紹介します。(答えは文末にあります。自分で解きたい方は、その部分から目をそらしてください(笑))。
===(問題)===
 ここに3人の女性(A、B、C)がいます。金星人の美奈と春奈と、火星人の加奈です。3人は、異なる星の者についてはウソを述べますが、同じ星の者について真実を述べるとはかぎりません。
 A「Bは加奈ではありません」
 さて、これから得られる結論は?
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 この問題、いろんなケースを洗い出して紙に書いて考えると、すっと正解にたどり着けるのに、紙に書かずに頭だけで考えようとすると、頭がこんがらがってきて、途中で嫌になってしまうのは何故なんでしょう(……私だけでしょうか(汗))。
 紙とペンの力、恐るべし。
 この本の問題が半分以上解ければ、あなたの論理思考能力は「史上最強」レベルだとか。紙とペンの助けを許してもらえるなら、このレベルに達することは意外に簡単に出来そうですが……それなしだと、難しそうです(汗)。
 とにかく、このパズルを最後まで解いてみた今、ここで一言、叫びたい。
「嘘つきは大嫌いだあーーーっ!」
(もっとも「論理パズル」の嘘つきは、現実の嘘つきより、ずーっと単純な奴だし、「史上最強」の論理パズルよりも、現実の問題の方がずーっと複雑で面倒なんですけどね……(汗)。)
   *   *   *
(ネタバレ注意! 問題の答え)
 Aは加奈ではない。(その理由を知りたい方は、本を読んでくださいね。『史上最強の論理パズル』には、答えだけでなく解説もありますので、論理思考を向上させられます(たぶん)。)

論理パズル「出しっこ問題」傑作選(小野田 博一)

『論理パズル「出しっこ問題」傑作選―論理思考のトレーニング (ブルーバックス)』2002/4/19
小野田 博一 (著)


(感想)
『史上最強の論理パズル』の小野田さんが、その前年に出した本です。この本は論理パズルの古典と、小野田さんの作品で構成されているそうです。(なお、古典の有名問題は、すべて収録されているとのことです)。
 この本の問題は、すごく短いのが特徴です。でも、もしこの問題が「出しっこ問題」として友人から急に出されたら、うっかり間違う自信がすごくあります(笑)。もちろん二回目からは、用心して(友人を疑うことを覚えて)、よーく考えて答えると思うので、そんなに間違えなくなると思いますが……(というか、そう信じたいです(汗))。
 問題には答えの他、解説もありますので、もし間違った答えを出してしまっても、どうして間違ったのか考えることが出来て、論理思考のトレーニングになります。また、「論理パズル」関連のコラムもあり、とても参考になるので、それを読むと「論理パズル」には容易に騙されなくなれそうです(笑)。
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 小野田博一さんは、『論理パズル101―推理の楽しさ、ひらめきの快感 (ブルーバックス)』、『論理パズルBEST100』、『数学難問BEST100』、『歴史上の数学者に挑む 古典数学の難問101』、『10歳からの論理パズル 「迷いの森」のパズル魔王に挑戦!』などのパズル本の他、「論理的思考法」を教えてくれる本の『13歳からの論理ノート』などを出しています。
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 別の作家の本ですが、Newtonライト『ろんりパズル』など、論理パズルの本は多数あります。

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