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第1部 本

健康&エクササイズ

疲れない体をつくる免疫力(安保徹)

『疲れない体をつくる免疫力 (知的生きかた文庫)』 2010/8/20
安保 徹 (著)


(感想)
 免疫力を高めることで、疲れをためない体や、疲れてもすぐに回復する体にする方法を教えてくれる本です。
 免疫力を高めるコツとして紹介されるのは、「なるべく日光をよく浴びる」「1時間に1回、大きく伸びをする」「1日に3回、爪をもんでみる」「お風呂にゆったりと浸かってみる」などの割と常識的な工夫で、毎日実行しても、少なくとも有害ではなさそうな方法ばかりなので、安心して日々の習慣に取り入れられると思います。
 ただし、この本で教えてもらえる方法は「運動をする」など、現在、ある程度健康な一般の方を対象としたコツが多いので、病気で入院している方の参考にはならないと思います。病気とまでは言えないけど、ストレスや運動不足のせいか、最近、疲れやすい……と感じている方にだけお勧めします。
 さて、この本は、あなたの「健康度」のテストから始まります。実は「疲れ」には2つのタイプあるそうです。その一つは「交感神経優位による疲れを感じる人」で、勉強や運動、仕事に頑張り過ぎるタイプの疲れです。もう一つは「副交感神経優位による疲れを感じる人」で、運動不足で筋力が弱まっているタイプの疲れだそうです。生活から忙しさを排して常にリラックスしていれば疲れないのかと思っていましたが……実は、「人間はリラックスしすぎても疲れが出てしまう」のだそうです! 驚きですね。
 疲れをためないためには、「体を動かすことで血流を回復させ、体の中から熱を生じさせること」や「体を温める」ことが効果的なようです。
 個人的に最も参考になったのは、「1時間に1回、大きく伸びをする」のと、「免疫力を高めるカンタン体操」で、「1時間に1回、大きく伸びをする」など、仕事で続けがちな姿勢と逆の動きをすると、疲れがたまらなくなるようです。そう言えば、学生時代の授業では1時間ごとに短い休み時間があったのに、大人になると、何時間もぶっ続けでパソコンに向かっている生活が当たり前になってしまいました(汗)。ちなみにパソコンの連続使用時間は、45分以内にした方が良いそうです。
「免疫力を高めるカンタン体操」の方は、「8の字体操」「腰なでなで体操」「目回し体操」などが紹介されていて、早速やってみたら、「8の字」の動きがぎこちない……毎日のようにエクササイズしているのに情けない……(汗)。これらの体操はイラストで分かりやすく紹介されていますし、短時間で出来るものばかりなので、1時間ごとにこれをやると、「1時間に1回」の休息にもなるので一石二鳥だと感じました。その他、いつでもどこでも実行できる「爪もみ療法」も覚えておきたい(習慣にしたい)と思います。こちらの効果はわかりませんが……(汗)。
 また本の終りの頃には、「月に1~2回は体に悪いこともしてみる」とまで教えてくれるほど、いたれりつくせりの内容(笑)。一つの健康法に固執しすぎるのは、医学的に見ても、よくないそうです。「何か負荷がかかって、そこからリカバリーを図る時に、体の機能がより強く鍛えられるのです」という言葉には、すごく説得力を感じました。健康法の本を参考にして、毎日同じような「健康生活」ばかりしていると、睡眠不足や食事不足などを余儀なくされる不測の事態が起こった時に、逆に耐えられなくなりそうな気もします。
 これ以外にも「玄米食の勧め」「酢は摂取し過ぎても良くない」など、食事や睡眠などに関してもさまざまなアドバイスがあります。慢性的な疲れが気になっている方は、ぜひ一度、読んでみてください。
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 安保さんは、他にも『最後は「免疫力」があなたを救う! (扶桑社文庫)』、『免疫革命 (講談社+α文庫)』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『<イラスト図解>病院のしくみ』、『健康寿命を10年延ばす 免疫力の高め方』、『「免疫ビタミン」のすごい力 - ガンも認知症も寄せつけない』など、参考になる本は多数あります。

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