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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(日本)

小さい犬の生活

『小さい犬の生活 (中公文庫)』1999/11/1
ポピー・N. キタイン (著), 津田 直美 (イラスト)


(感想)
 犬の生活研究家の犬による犬の生活と学問のガイドブックです☆ 人間と暮らす犬の方には、役立つ情報満載、犬と暮らす人間の方には、笑える情報満載の豪華二本立てです(笑)。
 前半の「犬の生活」は、家庭犬の毎日に必要な情報として、犬の食生活、犬の鼻道楽、犬の旅、人間の習性などの充実した内容がイラスト付で紹介されます。
 「犬のきけん」として身近な危険情報から始まっているのがとても実用的で、「じっとしているわるいやつ」のサボテンとか、「動くわるいやつ」の蟻、蜂、蚊などが、ユーモラスなコメント付きの可愛いイラストで、分かりやすく描かれています。
 もう、この最初のページから、へー、犬から見ると、こうなんだあ……と本当に思えて爆笑もの☆ どのページにも、くすっと笑える部分があって、とても癒さるだけでなく、「犬の食生活のおとしあな」では、絶対に食べてはいけないものとして、玉ねぎ、ニンニク、ネギなどの役立つ重要情報もあるので、犬と暮らし始めた初心者にとっても、必見の内容になっています☆
 後半の「犬の学問」は、より豊かで充実した犬生への手引きとして、文学、数学、保険などの学問的考察が披露されます。
 なかでも笑えたのが「犬の考古学」。化石の一つとして紹介されている鰹節は、「この台所が海であった可能性」を示しているそうで、「ぷははっ!」と単純に笑った後、「うーむ、でもこんな考察って、人間の学問にもあるかもな……」と考えさせられました(深読み)。
 最後のおまけ、人間の立場から暴露される「犬の裏生活(ポピーはこんな犬)」もとても楽しくて、面白くてためになる小さい絵本です☆
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 津田さんの他の本、『小さい犬の日常』に関する記事もごらんください。
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 津田さんは、他にも『私の動物図鑑 (中公文庫―てのひら絵本)』、『セーターになりたかった毛糸玉』などの楽しい本を出しています。
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 別の作家の本ですが、犬や動物の楽しい(癒される)本には、『おかあさんのそばがすき 犬が教えてくれた大切なこと』、『犬語の話し方 (文春文庫)』、『ローレン・マッコールの動物たちと話そう―アニマル・コミュニケーション』など、いろいろあります。

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