ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

立体切紙 キリッタイ

『立体切紙 キリッタイ』2014/8/1
大東 守 (著)


(感想)
 キリッタイは、著者の大東さんの創作アートで、モチーフの形に切った紙を折って作品をつくるペーパークラフトです☆ 厚紙を二つ折にして、恐竜などのモチーフの形にハサミで切り抜き、首や手足の形になるように折りこんで、恐竜などの立体作品に仕上げます。
 一枚の紙を切って折るだけのシンプルなものなのですが、キリッタイには、「一枚の紙から作る」「色を塗らない」「テープや糊を使わない」という3つの約束があるそうです。
 変形の用紙を使った折り紙みたいなイメージです。折り紙の場合は、四角い紙から折り始めますが、キリッタイは、まず四角い紙をハサミで切ってモチーフの展開図を切り抜いてから、折り始めます。
 だから……折り紙より簡単に、自然な恐竜や昆虫の形が作れます☆
 四角い紙をそのまま恐竜にするためには、細くなる部分を折りこんでいかなければならず、その部分だけぶ厚くなってしまったりしますが、キリッタイは最初に切り落としてあるので、手足などの細かい部分を作りやすいのです。しかも、薄い紙を折る折り紙と違って、厚紙で出来ているので、作品を立てやすいという面もあります。
 そしてさらに、一枚の紙から出来ているので、出来上がった作品の形を変えやすいという特徴があります。これがすごく楽しいです☆
 作品は一枚の紙だけで出来ているので、折り目の折れの深さ(角度)を変えると、作品の姿勢を変えられるのです。例えば恐竜の場合、首や手足を折って、立った姿勢の恐竜を作った後に、その恐竜の首を上げたり下げたりが出来ますし、手足の角度も変えられます。
 そして、この本には、嬉しいことに、かなりリアルな恐竜などのキリッタイをすぐに作れるキットがついています。動物、恐竜、昆虫などの型紙を印刷した色厚紙の15種、19キットで、表紙写真のティラノサウルスもあり、写真付きの折り方説明もあります☆

 本の内容は、まず、パート1のカラーグラビア(収録キットを使った3種類のジオラマ(アフリカサバンナの動物たち、ジュラ紀の恐竜、夏の朝の昆虫))、パート2の高度な作品紹介(金龍、ペガサスなど)写真集があり、続くパートの3からは、キリッタイを実際に作る上での基本知識(Q&A形式)と基本的な作り方(ダックスフント(収録キット01))の解説、パート4では、収録キット15種の制作のポイント部分の連続写真紹介があり、最後のキット(色厚紙)のページへと続きます。
 ところで、画用紙程度の厚さのカラー厚紙があれば、切り折りして新しい作品を作ることもできるので、この本に収録されているキットの型紙を参考にして、自分なりの作品を作ることも出来そうな気がします。
 特に「チョウ」は、すごく簡単にできるので、様々な色で作って飾るのも楽しそうですし、たくさん作って作り方をマスターしておくと、子供たちとのパーティなどの時の「一発芸」としても使えそうです(笑)。
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 別の作家の本ですが、昆虫やロボットなどを作る楽しい折り紙や切り紙の本には、他にも、『昆虫立体きりおりがみ―型紙を切って折るだけ!のりづけなしでリアルにつくれる!』、『昆虫の立体切り紙』、『世界のオリガミマスターズ BUGS 「昆虫戦争」は折り紙をここまで変えた!』、『戦国武将の時代折り紙―「かぶと」「家紋と付き物」「雅な器」』など多数あります。
 また本ではなく、おもちゃですが、『クラフトランド 妖怪ウォッチ 超立体妖怪ワールド DXセット』というペーパークラフトもあります。

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