ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

David A. Carter(デビッド・A. カーター)

芸術ってどんなもの?: 体験しよう!近代彫刻の歴史(You Call That Art?!: Learn About Mod)

『和書:芸術ってどんなもの?: 体験しよう!近代彫刻の歴史』
2014/9/24
デビッド・A・カーター (著), ジェームス・ダイアズ (著), みずしま あさこ (翻訳)

『洋書:You Call That Art?!: Learn About Modern Sculpture and Make Your Own(英語)』2014/10/7
David A. Carter (著), James Diaz (著)


(感想)
 近代彫刻の概要を学ぶだけでなく、実践的に体験することもできる本です☆ しかけ絵本というより、前衛芸術の立体パズル本と言ったほうが良いかもしれません。
 しかけ絵本好きの人間のバイブルと言っても良い『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』のデビッド・A.カーターさんとジェームズ・ダイアズさんが、近代彫刻の醍醐味を楽しく教えてくれます。
 この四角い箱型の本は、表紙の裏に、彫刻の歴史や作家に関する解説書(平面の普通の本)がついています。内容は、最初に、古代から現代までの彫刻の移り変わり(歴史)、次に、ロダンやピカソ、イサム・ノグチなど近代から現代の有名な彫刻家の解説などです。そして最後の部分に、付録(?)の近代彫刻組み立て立体パズルの組み立て説明書があります。

 この本の後ろ側は箱になっていて、その中にジグソーパズルぐらいの厚みと硬さの10枚の厚紙パネルが入っています。これらの各パネルには、赤・青・黄・白・黒の円や三角などさまざまな形の部品が描いてあり、手で簡単に部品を抜き取れるようになっています。部品の脇に番号がついているので、組み立て説明書に従って、部品同士を差し込み口で組み合わせるだけで、なんと6個もの近代彫刻っぽいオブジェ(立体パズル)を組み立てることが出来ます☆
 これらは、表紙の絵が立体になったような感じです。カーターさんの『あかまるちゃん』などの、すごくカラフルでポップな絵本が好きな方なら、玄関に飾りたくなるような素敵な前衛芸術風オブジェが、簡単に出来上がります。全部で6個も出来るので、並べることも出来ますし、日替わりで楽しむことも出来ます。
 組み立てでは接着剤を使わないので、差込を外せば、元のパネルに戻すことも出来ます(ちょっと大変ですが)。ただし部品には番号がないので、パネルから一気に全部の部品をはずしてしまうと、説明書を読んで組み立てる時に、どの部品かを調べるのも大変ですし、元に戻すのも大変になります。組み立ては一個ずつ行いましょう。部品はとてもユニークな形をしているので、彫刻一個分だけなら、比較的、元に戻しやすいと思います。また、飾った後に、部品を元のパネルに戻して絵本の中に収納したい方は、部品の目立たない場所に部品番号を書き込んでおくなどの工夫をしても良いでしょう。
 そして、この近代彫刻用の部品には、番号のないものもたくさん入っています。これは6個の見本彫刻以外の部品で、自分で自由に使えるものです☆ これらも差し込むだけで簡単に組み上がるので、イマジネーションの赴くままに、どんどん組み立ててみましょう。素敵な前衛彫刻風のオブジェを簡単に作ることができて、すごく楽しいと思います。見本の6個のオブジェ用の部品も自由に使えるので、ブロックや積み木遊びの感覚で、本当にさまざまな前衛彫刻を作ることが出来ます。いくつか組み立てているうちに、きっと美術(工作)が好きになっていくことでしょう。それに、もしかすると……夏休みの自由研究(工作)にも使えるかも?
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 デビッド・A.カーターさんとジェームズ・ダイアズさんの共著『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』や『実物で学ぶ ポップ・アップを作ろう』、ジェームズ・ダイアズさんの『Making Shapes: A Pop-up Book』『Making Colors』に関する記事もごらんください。

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